シャンパーニュ〜Champagne〜

シャンパーニュ地方のワインの特徴

シャンパーニュドンペリニヨン

シャンパーニュ〜Champagne〜

シャンパーニュはもっとも偉大なスパークリングワインを生み出す産地です。イタリアワインしか置いてない郷土色の強いイタリアンでもシャンパーニュだけ置いているなんてこともあるくらい別格の存在となっています。

シャンパーニュコルク

シャンパーニュは、瓶内二次発酵(シャンパーニュ方式)をするのが特徴ですが、他の地域でもシャンパーニュ方式を売りにしていることがよくありますね。ただシャンパーニュの醸造法が絶対的に優れているわけではありません。シャンパーニュ地方の冷涼な気候や土壌と合致しているから素晴らしいワインが生まれるわけで、他の造り方をした方が良いのでは?という泡の産地もあります(暖かい地域で瓶内二次発酵をするとアルコールが上がりすぎる)

シャンパーニュ地方の土壌

シャンパーニュ地方は基本的に白亜紀の石灰岩土壌で、特に主要産地の1つであるコート・デ・ブランは名前の通り、チョークの強い真っ白な石灰岩の露出した土壌です。

白亜のチョーク土壌を基本としながら、粘土の強さや、標高、斜面の向きなどが個性を生んでいます。主要産地のモンターニュ・ド・ランス北側には砂質土壌の畑もありますし、シャンパーニュ地方南部に位置するコート・デ・バールに関しては、白亜紀ではなく、近郊のシャブリやサンセールと同じジュラ紀のキンメリジャンの地質年代の土壌です。

シャンパーニュのぶどう品種

シャンパーニュで使用されるぶどう品種は7品種ありますが、多くのシャンパーニュは主要3品種であるピノノワール、ピノムニエ、シャルドネを使って造られます。他の品種はアルバンヌ、プティメリエ、ピノブラン、ピノグリ(フロモントー)があり、7品種使用したものや、単一で造られるシャンパーニュもあります(プティメリエ100%だけ知りません)

白ぶどうのみで造られるシャンパーニュはブラン・ド・ブランといい、黒ぶどうのみで造られるシャンパーニュはブラン・ド・ノワールと言います。

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シャンパーニュ地方の格付け

シャンパーニュでは村ごとに格付けがされていて、%表記されます。100%の格付けの村がグランクリュで、90〜99%格付けの村がプルミエクリュです。

主要産地の全てのグランクリュと主要なプルミエクリュ、そしていくつかの特徴的なそれ以下の村の特徴を把握したいところです。

シャンパーニュのワイン生産地域

シャンパーニュ地方には3つの主要産地があります。ランス周辺のモンターニュ・ド・ランス、モンターニュ・ド・ランスの南、マルヌ川に沿って東西に広がるヴァレー・ド・ラ・マルヌ、エペルネの南に南北に伸びるコート・デ・ブランです。

加えてコート・デ・ブランの南西に広がるコート・ド・セザンヌ、そこからさらに南東に少し離れたコート・デ・バールも含めた5つの産地が基本の産地です。コート・デ・バールは、ロゼのスティルワインのロゼ・ド・リセイが有名ですが、ピノブランを主体にしたシャンパーニュも評価が高いです(ピノブランの割合が多いわけではありません)

上記の産地を覚えるだけで良い気もしますが、ランスの北西部にはヴァレ・ド・ラルドル 〜Vallée de l’Ardre〜や、マシフ・ド・サン・ティエリー 〜Massif de Saint Thierry〜、コート・デ・ブランとコート・ド・セザンヌの間に位置するコンギ・ヴィルヴナール 〜Congy Villvenard〜、コンギ・ヴィルヴナールから東に50キロ程度離れた場所にあるヴィトリー・ル・フランソワ 〜Vitry-le-François〜、トロワの西に広がるモングー 〜Montgueux〜と言ったシャンパーニュの産地もあります。

モンターニュ・ド・ランス〜Montagne de Reims〜

シャンパーニュジャンラルマンヴェルズネイ

モンターニュ・ド・ランスはピノノワールの名産地です。

  • ヴェルズネイ〜Verzenay〜
  • ヴェルジー〜Verzy〜
  • アンボネイ〜Ambonnay〜
  • ブジィ(ブジー)〜Bouzy〜
  • マイィ〜Mailly〜
  • シルリー〜Sillery〜

などのグランクリュがあります。品格が最もあって形が綺麗なのがヴェルズネイ、ふんわり質感の柔らかいアンボネイ、力強く骨格のしっかりしたブジィといった特徴があります。

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ヴァレ・ド・ラ・マルヌ〜Vallée de la Marne〜

湿度の高いヴァレ・ド・ラ・マルヌは病害に強いピノムニエが多く栽培されていますが、グランクリュのアイのように上質なピノノワールもあります。

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コート・デ・ブラン〜Cote des Blancs〜

シャンパーニュアランロベール88メニルシュルオジェ

コート・デ・ブランは上質のシャルドネを生み出す産地で、グランクリュは、北から

  • シュイィ〜Chouilly〜
  • オワリー〜Oiry〜
  • クラマン〜Cramant〜
  • アヴィズ〜Avize〜
  • オジェ〜Oger〜
  • ル・メニル・シュル・オジェ〜Le Mesnil-sur-Oger〜

と続きます。

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コート・セザンヌ〜Côte de Sézanne〜

コート・セザンヌは知名度こそ低いですが、コート・デ・ブランとも近く、コート・デ・ブランに似たシャンパーニュを造ります(コート・デ・ブランほどの凄みはないです)

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コート・デ・バール〜Côte des Bar〜

シャンパーニュドラピエ05コートデバール

コート・デ・バールはシャンパーニュの主要産地から離れた場所に位置し、ワインの性格も随分と異なります。

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グランクリュ以外の特徴ある村

上記で紹介したシャンパーニュの生産エリアにはグランクリュ以外にも、キュイやキュミエール、エキュイユ、メルフィなどが特徴ある村がたくさんあります。小さな造り手(レコルタン・マニピュラン)が村の個性を生かしたシャンパーニュを造る一方、大手メゾンは様々な村のぶどうをアッサンブラージュし、毎年安定したシャンパーニュを造り上げています。

シャンパーニュの大手メゾン

シャンパーニュペリエジュエベルエポック85

シャンパーニュは大手メゾン(ネゴシアン・マニピュラン)の力が強く、以前は土地の個性というよりは、アッサンブラージュによって造り出されたメゾンの個性を楽しむ産地でした。

  • モエ・エ・シャンドン〜Moët & Chandon〜
  • ヴーヴ・クリコ〜Veuve Clicquot〜
  • テタンジェ〜Taittinger〜
  • ペリエ・ジュエ〜Perrier-Jouet〜
  • クリュッグ〜Krug〜
  • ドゥラモット〜Delamotte〜
  • パイパーエドシック〜Piper Heidsieck〜
  • ボランジェ〜 Bollinger〜

など、たくさんの有名生産者がいますね。各メゾンのスタンダードキュヴェからクオリティが高く、シャンパーニュは美味しくないものはないと言っても良いのではないかと思います。

ノンヴィンテージ・シャンパーニュ

シャンパーニュは他の産地と異なり、基本がノンヴィンテージ(サンザネ)となります。これは冷涼産地で、ぶどう栽培が難しいシャンパーニュ地方ならではで、毎年リザーブワイン=ヴァン・ド・レゼルヴを保管していて、その年のワインとアッサンブラージュし、ワインを造ります。

ヴィンテージ・シャンパーニュ

シャンパーニュ

特に優れたぶどうが出来た年にはヴィンテージ・シャンパーニュ(ミレジメとかモノアネともいう)が造られます。特に大手メゾンのシャンパーニュは数十年熟成させたものも手に入りやすく、独特のヒネた味わいを好む方も多いです(個人的には基本若いシャンパーニュが好きですが、たまに古酒を飲みたくなります)

シャンパーニュの糖分添加

シャンパーニュは二次発酵時と最後の品質調整のために糖分が加えられます(ドザージュ)

二次発酵時に糖分を加えるのはワインを発砲させるためには必須ですが、最後に加えるドザージュは必須ではありません。補糖は自然なことではありませんから、シャンパーニュにとって糖分を足さなくては造れないという事実は考えていかなければならない問題です。

二次発酵時に前年のモストを加えることで、そのワインとは関係ない異物を加えないようにしている造り手もいます。

ドザージュ量によってドザージュ・ゼロ、ブリュット・ナチュール・エクストラ・ブリュット、ブリュットなどと表記がかわります。一番甘いのがドゥーですが、ほとんど見かけません。

ただ19c中頃までは甘口の方が主流でした。現在の規定よりももっと甘いワインだったようです(18c以前はスティルワインの産地でした)

基本、ドザージュ量は少ない方がいいと思いますが、造り手によっては少し多めのドザージュでバランスが取れている場合も多々あります。毎年同じ品質を保たないといけない大手メゾンのスタンダードなノンヴィンテージシャンパーニュには、ある程度のドザージュは必要なものだとも思います。

小さなレコルタンであれば、ヴィンテージの違いを明確に出したドザージュの少ないシャンパーニュが造りやすいです(ノンヴィンテージでもベースが何年のものかわかる場合がよくあります)

シャンパーニュは醸造法が特殊で、かつ完成されたものでもあるので、漫然と当たり前のようにドザージュしている場合もあると思いますが、少しづつ、糖分の影響を考える造り手が増えてきているのはうれしいことです。

シャンパーニュ地方のスティルワイン

フィリポナコトーシャンプノワ

シャンパーニュ地方は基本的にスパークリングワインの産地ですが、コトー・シャンプノワ というスティルワインのアペラシオンもありますし、南部のコート・デ・バールにあるリセイ村ではロゼ・デ・リセイというスティルのロゼワインのアペラシオンもあります。

コトー・シャンプノワ は、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが認められていますが見かけるのはほぼ赤ワインです。コート・デ・バールやモンターニュ・ド・ランスのブジーやアンボネイでよく見かけます。

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