ルーション〜Roussillon〜

ルーション地方のワイン

リヴザルト

ルーション〜Roussillon〜

ルーション(ルシオン)は、ラングドック&ルーションとひとまとめにされてしまうワイン産地ですが、文化圏的には違います。名前の由来はペルピニャン近郊の軍事要塞のルシノからきています。

南西地方のフランス領バスクと同じく、ルーションもスペインのカタルーニャ地方と一緒に考えた方が自然です。もともとカタルーニャ君主国に属していた地域です。

中心の都市はペルピニャン。スペイン側のカタルーニャ州にはバルセロナがあります。

ルーションの歴史

イベリア半島はイスラム帝国に支配されていた歴史がありますが、ルーションもイスラムの支配下にありました。その後もアラゴン王国の一部となったり、フランスとスペインの争いに巻き込まれながら、独自の文化を形成していきました。

1659年のピレネー条約でフランスに属するようになってからも、その独自の文化は保たれています。フランスというよりスペインと言った方がいいかもしれません(フランスでもスペインでもなくカタルーニャだと言った方が良いかも知れません)

ルーションのぶどう品種

ルーションで栽培されているぶどう品種自体はラングドックやコート・デュ・ローヌ南部と同じく赤ワインだとグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなどです。全体的にラングドックよりグルナッシュ比率が高いように思います。

白ワインはグルナッシュ・ブランやヴェルメンティーノ、マカブーなどのブレンドです。ですが後述するコート・デュ・ルーションのアペラシオンでは白ワインを造れるとはいえ、コート・デュ・ルーション・ヴィラージュでは赤ワインのみですし、一部のアペラシオンや酒精強化ワイン以外は赤ワインのみの規定となっています。コート・デュ・ローヌ南部と同じく赤ワインが主なワイン産地です(味わいもどこに近いかというとコート・デュ・ローヌ南部より)

ルーションのワイン生産地域〜コート・デュ・ルーションとコート・デュ・ルーション・ヴィラージュ〜

クリュが細かく分かれているラングドックと違い、ルーションはほとんどのエリアがコート・デュ・ルーションとなります(あとはI.G.P.のコート・カタラン〜Cotes Catalanes〜など)エリアが広く、特徴がわかりずらい産地です。

ラングドックと共通の品種とは言え、全体的にはラングドックほど硬くはなく、柔らかく厚みのあるワインを生みます。とは言えコート・デュ・ローヌ南部よりは硬く、また村名付きのコート・デュ・ルーション・ヴィラージュなど良い産地になるほどかっちりします。

村名付きのコート・デュ・ルーション・ヴィラージュはコート・デュ・ルーション・ヴィラージュの中でも格上のいくつかのエリアで、果実味が豊かでタンニンの強いカラマニー、 カチッと抜けがいいトータヴェル、さらっとしたレスケルドなどがあります。

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ルーションの酒精強化ワイン

バニュルス

ルーションを語る上で忘れてはならないのが酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)です

ルーションは酒精強化ワイン発祥の地でもあります。モーリー、リブザルト、バニュルスのV.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)は有名ですね。甘口が多いですが、辛口のセックもありますし、酸化熟成させたランシオもルーションのものは美味しいです。探せば古いヴィンテージのものも結構見つかります。1940年とかが普通に売られていて値段もそこまでではないのはすごいですね。

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