ルーション〜Roussillon〜

モーリー(モーリィ)のワインの特徴

モーリー〜Maury〜

ルーションマスアミエルモーリィ69

バニュルス同様、1936年のA.O.C.制定と同時に認定され酒精強化ワイン(V.D.N.)のアペラシオンです。2011年からは酒精強化されていない赤ワイン、モーリー・セック〜Maury Sec〜も認められるようになりました。

バニュルスと同じようなスタイルですが、エリアはコート・ド・ルーション ・ヴィラージュの北西部です(モーリーはラングドック側、バニュルスはスペイン側)モーリーを含む4つの村が認められています。

モーリーの土壌

モーリーのエリアは石灰岩の山に囲まれた谷間にあります。粘板岩や頁岩、シストが見られます。西側は標高が高く、東側は低くなっています。降水量も西側の方が多いです。

モーリーのタイプ

モーリーのV.D.N.はグルナッシュ主体のグルナ〜Grenat〜と、テュイレ〜Tuilé〜、白ぶどうから造られるアンブレ〜Ambré〜と、ブラン〜Blanc〜があります。

アンブレとテュイレは酸化熟成させたタイプで、バニュルスと同じように、オル・ダージュやランシオの表記も出来ます。

モーリー・セック

通常のスティルの赤ワイン、モーリー・セックもグルナッシュ主体です。

伝統の甘口モーリーも良いですが、モーリー・セックからはその土地らしさが感じ取りやすいです。厚みがあってどっしりゆったりしたワインが生まれます。

モーリーの生産者で最も有名なマス・アミエルもモーリー・セックを造っています。ただ規定上はグルナッシュ主体の2品種以上地用となっているのにグルナッシュ100%やカリニャン100%のキュヴェがあり不思議です。酒精強化されてないワインはモーリーの土地の味わいがわかりやすくて良いです。コリウールと比べるとモーリー・セックの方がどっしりしています。


ルーションのワイン産地④、リヴザルトの記事はこちら。

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