ルーション〜Roussillon〜

バニュルスのワインの特徴

バニュルス

バニュルス〜Banyuls〜

1936年のA.O.C.制定と同時に認定されたV.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)のワイン産地がバニュルスです。スペイン国境付近の沿岸部に位置します。

赤ワインのV.D.N.が有名ですが、ロゼワインや白ワインもあります。バニュルス・シュール・メールやコリウールを含む4つの村で認められています。

南仏の中でも特に日照量の多い暑いエリアです。海から近いですが標高が300mほどもあり急斜面なのも特徴です。海の影響も受けますが、強風も吹くエリアで湿度は低いです。土壌はシストです。

バニュルスには様々なタイプがあります。

バニュルス・アンブレ〜Banyuls Ambré〜

バニュルス・アンブレは主要品種がグルナッシュブラン、グルナッシュグリ、マカブー、トゥルバで、ぶどう果汁を3年間以上酸化熟成させたもの。

バニュルス・ブラン〜Banyuls Blanc〜

バニュルス・ブランは、ぶどう品種はアンブレと同じく、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ、マカブー、トゥルバ主体で、ぶどう果汁を還元的に熟成させたもの。

バニュルス・リマージュ〜Banyuls Rimage〜

バニュルス・リマージュはグルナッシュが主体で、ぶどうの果皮と果汁を引き離す前に酒精強化し、還元的の熟成。

バニュルス・トラディショナル〜Banyuls Traditional

バニュルス・トラディショナルは、グルナッシュとグルナッシュグリ主体で、ぶどう果汁と果皮を一緒に最低3年間酸化熟成させたもの。

バニュルス・ロゼ〜Banyuls Rosé〜

バニュルス・ロゼはグルナッシュ、グルナッシュグリ、グルナッシュブラン主体で、ぶどう果皮と果汁を引き離してから発酵させたものです。

オル・ダージュ〜Hors d’âge〜、ランシオ〜Rancio〜

アンブレやトラディショナルの5年以上熟成させたものはオル・ダージュを表記が出来ます。酸化熟成させてランシオ香が出ているものはランシオの表記が可能です。

Banyuls Grand Cru〜バニュルス・グランクリュ〜

1962年に認められたバニュルスの上位アペラシオン。地域はバニュルスと同じです。V.D.N.の赤ワインのみのアペラシオンです。

ぶどう品種はグルナッシュ、グルナッシュグリ、グルナッシュブラン、マカブー、ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン、ミュスカ ・ダレクサンドリー主体と、バニュルスとは品種構成が違います。

主要品種の中でもグルナッシュを75%以上使用する必要があります。

規定が少し違いますが、エリアが違うわけではないので、造り方で(熟成年数など)バニュルスかバニュルス・グランクリュになるかが変わってしまう不思議なアペラシオンです。

コリウール〜Collioure〜

コリウールは1971年に生まれたアペラシオンで、バニュルスの生産地域のV.D.N.以外の赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが名乗ることが出来ます。

赤ワインはカリニャングルナッシュ、ムールヴェードル、シラーが主体で、ロゼワインは赤ワインの主要品種にグルナッシュグリが加わります。

白ワインは、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ、マルサンヌ、ルーサンヌ、マカブー、トゥルバ、ヴェルメンティーノ主体です。補助品種でミュスカも使用可能ですが、かなり少量に制限されています。

主体となる品種が変わってしまうのでワインによって様々な味わいがあるとはいえ、全体的にコリウールのワインはゆったりとして緊張感のない南国味です。通常のコート・ド・ルーションと比べると大きく、力強さもあります(力強くてもがっちりしてないところがいい)

バニュルス・オル・ダージュの項で紹介したマス・ブランはコリウールも色々と造っています。ジュンケはシラー主体に少しだけルーサンヌ、マルサンヌが入ったエルミタージュスタイルです。比べてみても楽しいかも知れません。

こちらもバニュルス・ブランで紹介したドメーヌ・ピック・ジョアンのコリウール・ブランです。同じ畑ではないかも知れませんが、バニュルス・ブランとコリウール・ブランは同じようなシスト土壌です。製法による違いを味わえます。


ルーションのワイン産地③、モーリーの記事はこちらからどうぞ。

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