ワインの基礎

マルベック〜フランスの主要ぶどう品種の特徴〜

マルベック〜Malbec〜

マルベックは南西地方カオールで使われている黒ぶどうです。現在はアルゼンチンの方が有名かもしれませんが、原産地はカオール です(栽培面積はアルゼンチンの方が10倍くらい大きいです)

以前は黒ワインと言われるほど濃くてタンニンの強いワインでしたが、現在はそこまでの濃さはなく、エレガントなスタイルなものが増えています(カオールは畑がテラス状で、その位置によって味わいの方向性が変わります)

現代のカオールは濃いワインではなくなったとは言え、マルベック自体の個性は密度がしっかりと詰まっていてがっちり、それでいて丸く滑らかなねっとりした質感を持つぶどうです。タンニンはしっかり。黒系果実のニュアンスが感じられます。

厚みもしっかりとあり地に足ついた安定感のある形をしています(畑の場所で形状は変わります)。普通に平地で造ったら少し野暮ったくなります。

人気なのは標高がもっとも高いエリアにあるエレガントなスタイルのカオールですが、低地のきちんと造られたカオールの方がマルベックらしいかもしれません(どちらも違って良いです。テラスの低いエリアは良いですが、川に近い砂利質の畑はあまりお勧めしません)

カオール以外でも同じ南西地方でマルベックは使用されていますが(ビュゼやコトー・デュ・ケルシーなど)、ロワール地方でも重要な品種と言えます。。

ロワール地方ではマルベックはコー(コット)と呼ばれます。

ロワールのコーは、カオールのマルベックと比べてずっとさらりとしています。熟してないものは少し青臭くタンニンの主張だけは強い感じになりますが、きちんと熟したものは伸びやかで軽やかです。カオールの低地では野暮ったくなりがちな個性が、ロワールだと良い感じの親近感になっています。

ロワールのトゥーレーヌは白ワインのみが知られていますが、赤ワインはカベルネフランとマルベックが主要品種です。ロワールの赤といえばカベルネフランのイメージですが、マルベックは50%以上という規定ですのでマルベックのアペラシオンと言えます。

ロワールのコーが伸びやかとは言っても、カベルネフランと比べるとずっとおおらかでどっしりです。カベルネフランは本当に繊細。

トゥーレーヌのデノミナシオンになると、ガメイが主体だったり、コーは補助品種だったりします。トゥーレーヌ・シュノンソーとトゥーレーヌ・アンボワーズはコーが主要品種の一つとなっています。

特にトゥーレーヌ・シュノンソーはコーの割合が最も多くなる規定で、カベルネフランが足りない要素を補います(ガメイも使用可能)

コーが補助品種のアペラシオンはいくつかありますが、主要品種として使用可能なアペラシオンは他にヴァランセがあります。コーは10%以上という規定なのですが、そんなに多い割合がブレンドされているワインは見たことがありません。ヴァランセは他にガメイとピノノワールが使用可能ですが、ガメイが多くなるような規定です。

以前はボルドーでも主要品種でしたが、霜の被害などで激減してしまい、今やボルドーではほとんど見ないですね。

ですがマルベックを数%ブレンドしたボルドーは安定感がありますし、中にはマルベック100%のボルドーもあります。

□関連記事
□関連記事
□関連記事

□関連記事

コメントを残す

*