サヴォワ〜Savoie〜

サヴォワ地方のワインの特徴

アルテス

サヴォワ〜Savoie〜

サヴォワ地方は、レマン湖を挟んでスイスに隣接した地域です(レマン湖の北側がスイスで南側がサヴォワ)イタリアとも国境を接しています。

サヴォワのワインは、こじんまりとはしていますが、作り込みすぎない流す感じが飲んでいて楽で、そこが魅力です。レマン湖やブルジェ湖など湖の近くのワインがとくに穏やかです。サヴォワは山岳地帯ですが、畑自体は山の上にはなく優しい印象です。

サヴォワの歴史

サヴォワはサヴォイア家が誕生したところでもあり、そのサヴォイア家が興したサヴォイア(サヴォワ)公国は、後にサルディーニャ王国となり、19cのイタリア統一運動の中心になりました。

サヴォイア公国は、もともとはサヴォアのシャンベリーが首都でしたが、後にトリノに移り、興った場所こそサヴォワですが、イタリアの歴史に関わる部分が大きいですね。もともとはイタリアの一部だったとも言える地域です。

サヴォワのぶどう品種

サヴォワ地方は白ぶどうだとジャケール、シャスラ、アルテス、ルーサンヌが代表的な品種となります。赤ワインはピノノワールなどもありますが、重要な品種はモンデューズです。

ジャケールは、地味で地酒的なサヴォワらしい品種です。アルコールが低く酸が強めになります。シャスラはジャケールより洗練度の高い印象です。

生産量としては7割ほどが白ワインです。

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サヴォワのワイン生産地域

サヴォワのワイン生産地域は、ヴァン・ド・サヴォワ、ビュジェ、セイセルに分けることが出来ます。

ヴァン・ド・サヴォワはレマン湖畔からローヌ川沿いの東側、そしてシャンベリー周辺まで弓状に広がるエリアです。同じヴァン・ド・サヴォワとは言えレマン湖畔、ローヌ川沿い、シャンベリー周辺は連続してもいないですし違った性格です。その他にレマン湖畔のエリアから南に下った位置のエーズ(アイズ)もヴァン・ド・サヴォワです。

いくつかの地域はヴァン・ド・サヴォワの後ろにクリュ名を付記することが出来ます。

ヴァン・ド・サヴォワとほぼ同じエリアで、ルーセットを使用する場合はルーセット・ド・サヴォワのアペラシオンとなります。ルーセット・ド・サヴォワもいくつかのクリュがあります。

ローヌ川の西側に広がるエリアがビュジェです。ビュジェのエリアもルーセットを使用する場合はルーセット・ド・ビュジェとなります。ビュジェもルーセット・ド・ビュジェもいくつかのクリュの付記が認められています。

サヴォワルーセットドビュジェ

ビュジェのローヌ川沿いのエリアの北部に隣接するエリアがセイセルです。非常に小さなワイン産地です。セイセルはビュジェの一部と考えることが出来ますが、川の反対側(ヴァン・ド・サヴォワ側)にもぶどう畑はあります。

品種もルーセットですので、ルーセット・ド・ビュジェの中でも特に優れた地域というようなイメージでも良い気はしますが、反対側、オートサヴォワのエリアのワインの方が質が高いとも言われます。

スイスと共通の品種、シャスラはヴァン・ド・サヴォワ・クレピィ(レマン湖畔)で使用される品種です。シャスラはスイスでは柔らかく、整って穏やかですっと抜けていくワインです。サヴォワだともう少しだけ表面の硬さがあるように思います。それでも硬すぎることはないですし芯の硬さはなく、共通する湖畔ワインらしいしっとり穏やかな性格です。

ジャケールのワインで一番よく見かけるのはヴァン・ド・サヴォワ・レ・アビームでしょうか。他の地域に比べてかっちりした印象のワインです。他にヴァン・ド・サヴォワ・アプルモン(優しい)やヴァン・ド・サヴォワ・クリュエ(ボリュームのある。最も酸が穏やか)などのクリュがあります(アビーム、アプルモン、クリュエは全てシャンベリー周辺です)

アルテス(ルーセット)はとろみがあり、サヴォワの白品種の中ではもっともどっしりしています。スパークリングワインで知られているセイセルの主要品種です。セイセルはアルテスを使ったスティルワインの評判もいいです。セイセルにはモレットという地場品種もあります。先に書いたようにルーセット・ド・サヴォワやルーセット・ド・ビュジェで使用される品種でもあります。

ローヌの白ワインでよく使われるルーサンヌは、サヴォワではまた違った魅力を見せてくれます。ローヌのルーサンヌは高級なものが多いですが(特に美味しいのは高い)、サヴォワのルーサンヌはお手頃です。冷涼な雰囲気のワインが多いサヴォワにおいて、唯一南国的なニュアンスがある品種です。ヴァン・ド・サヴォワ・シニャン・ベルジュロンが有名なクリュです(シャンベリー周辺)

サヴォワ

7割が白ワインのサヴォワですが、質の高い赤ワインもあります。赤ワインではモンデューズを多く見かけますが、モンデューズが最も美味しいクリュがヴァン・ド・サヴォワ・アルバンです(ヴァン・ド・サヴォワ・サン・ジャン・ドラ・ポルトもいい)少し粗さがあり、若干薄めにしたシラーのような印象です(アルバンもサン・ジャン・ドラ・ポルトもシャンベリー周辺です)

現在、日本においてサヴォワのワインで人気なのはガメイを使った甘めの赤のスパークリングワインのビュジェ・セルドンでしょうか?ビュジェにはセルドン以外のワインも色々とありますが、セルドンが一番知名度が高いように思います。フルーティで飲みやすく、ボージョレでもこういったタイプがあったら人気が出そうです。

セルドンサヴォワ
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