ピノ・ブラン〜Pinot Blanc〜
アルザスの主要品種の一つであるピノブラン。ピノグリ同様、ピノノワールの変種です。名前の通り白ぶどうです。
ピノブランの特徴はフワンとした柔らかい質感です。ふんわりして軽くフルーティです。
同じピノ系品種とはいえ、ピノグリとは逆の個性です。
ピノブランはグランクリュを名乗ることが出来ない品種ですが、それでもアルザスには欠かせない品種だと思います。
一番飲みやすいですし、笑顔で向かい入れてくれる感じがします。
クレマンダルザスはなぜか重苦しいものが多い印象で、重苦しさを和らげてくれるピノブランが入ったクレマンが良いと個人的に思っています。
ピノブランはグランクリュ認可品種ではないため、最上ではない畑で栽培されているのは残念な部分です。最上のグランクリュで栽培されたピノブランも飲んでみたいものです(マルセルダイスは栽培していますが単一ではないので)
シャンパーニュでも使用可能な7品種のうちの一つですが、硬くかっちりした白亜の土壌では、ピノブランらしい優しさは減少します。
シャンパーニュだったら南のコート・バールは土壌も柔らかくなりピノブランが生きてきます。ピノブラン100%のシャンパーニュもありますが、とても良い出来です。
シャンパーニュではピノブランはブラン・ヴレイ〜Blanc Vrai〜(本当の白)とも呼ばれます。
ブルゴーニュでも少ないながらピノブラン100のワインがありますが、シャルドネのような強さがなく、やはり優しいです。
ピノブランは他の国でも良く見かけます。イタリアだとピノビアンコ、ドイツやオーストリアだとヴァイスヴルグンダーと呼ばれます。