ソムリエ試験対策

ソムリエ試験対策2021〜プロヴァンス地方およびコルシカ島の要点、ポイント〜

プロヴァンス風景コートダジュールモナコ

ソムリエ試験対策〜プロヴァンス地方およびコルシカ島〜

プロヴァンスとコルシカ島も一まとめの項目となっています。覚えることが少ない2つの地域の合算ですね(実際はたくさんあるのですが)

流石に離れた地域だというのは誰でもわかるので一括りで語られることはあまりないかな?とは思いますが、プロヴァンスはロゼワインが目立ちすぎることと、コルシカはあまり飲む機会自体ないことから、地域の理解がなかなか進まないのが現状だと思います。

プロヴァンスもコルシカ島も、試験に出る内容は少ないとは言え、深掘りするととても面白い産地です。

プロヴァンス地方のプロフィール

フランス南東部、ローヌ川左岸から東はニースにいたる地中海沿岸の地域。ニースやカンヌなど有数のリゾート地を有する。

プロヴァンスはロゼワインで知られる。生産量の89%がロゼワイン(フランス全体の42%)

メモ

プロヴァンスはロゼワインを頭から切り離すことから始めた方が良いかもしれないですね。

プロヴァンス地方の歴史

フランス最古のワイン産地。古代ギリシャのフォカイア人が紀元前600年頃、今のマルセイユを植民地としてぶどうを持ち込んだ。

そういった背景もあり、1936年、カシスがプロヴァンス地方最初んkA.O.C.として認定された。1941年にバンドール、ベレ、1948年にパレット。1977年にコート・ド・プロヴァンス。

プロヴァンスという名前は古代ローマ時代のプロヴィンキア(属州)に由来。

マルセイユはフランス最大の港湾都市。パリに次ぐ第2位の大きさの都市でもある。

プロヴァンス地方の気候風土

典型的な地中海性気候。夏は暑く乾燥。晩秋から冬にかけて降雨がある。ミストラルは東に向きを変え、サント・ヴィクトワール山などの麓を吹き抜けていくため、夏の暑さが和らげられる。乾燥しているのでカビ病も少ない。認証済み有機栽培は24%に達する。

プロヴァンスの主要ぶどう品種

白ぶどう

  • ロール=ヴェルメンティーノ
  • ユニ・ブラン
  • クレーレット
  • ブールブーラン
  • グルナッシュブラン

黒ぶどう

  • シラー
  • グルナッシュ
  • サンソー
  • ティブーラン
  • ムールヴェードル
  • カリニャン
  • クーノワーズ
メモ

品種的には南ローヌやラングドックと同じような感じですが、性格は結構違います。

プロヴァンスの地方料理と食材

  • サラダ・ニーソワーズ(ニース風サラダ)
  • ブイヤベース(マルセイユ名物の魚介の寄せ鍋)
  • ラタトゥイユ(夏野菜のトマト煮込み)
  • ジゴ・ダニョー・アン・クルット(仔羊もも肉のパイ包)
  • バノン(A.O.C.を持つヤギ乳チーズ。栗の葉に包まれている)
メモ

フランスの地方料理の中でも特に有名なものばかりですね。

プロヴァンスの主要なA.O.C.

  • コート・ド・プロヴァンス(白、赤、ロゼ。プロヴァンス地方最大のA.O.C.(全域で認められているわけではない)ロゼワインが9割近い。赤ワインとロゼワインはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、サンソーなどが主体。2品種以上のブレンド。白ワインはロール、クレーレット、セミヨン、ユニ・ブラン。4つの地理的名称付きコート・ド・プロヴァンスがある)
  • コート・ド・プロヴァンス・サント・ヴィクトワール(赤、ロゼ。2005年認定。サント・ヴィクトワール山の麓。気候はやや大陸性。石灰質、粘土混じりの砂岩質。品種はコート・ド・プロヴァンスと同じ)
  • コート・ド・プロヴァンス・フレジュス(赤、ロゼ。2005年認定。コート・ド・プロヴァンス最西端。砂や粘土を伴う火山性の土壌。グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー主体)
  • コート・ド・プロヴァンス・ラ・ロンド(白、赤、ロゼ。2008年認定。モール山塊の南西に位置し地中海に面している。赤ワインはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラー主体。ロゼワインはグルナッシュ、サンソー主体。白ワインはヴェルメンティーノが50%以上)
  • コート・ド・プロヴァンス・ピエールフー(赤、ロゼ。2013年認定。地中海とモール山塊の尾根、ヴァール中央の石灰台地に囲まれたところ。赤い粘土と砂、石灰質の石ころ、シスト。赤ワインはシラー、グルナッシュ、ムールヴェードル主体。ロゼワインはグルナッシュ、シラー、サンソー主体)
  • コトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンス(白、赤、ロゼ。1993年にコトー・ヴァロワとしてA.O.C.認定。2005年に改称。粘土石灰質で石ころや火打ち石も。赤ワインとロゼワインはサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー主体。白ワインはクレーレット、グルナッシュブラン、セミヨン主体)
  • コトー・デクサン・プロヴァンス(白、赤、ロゼ。1985年認定。北はデュランス川、南は地中海、西はローヌ渓谷、東はサント・ヴィクトワール山の西麓まで広がる。ミストラルの影響強い。雨量少ない。小石がゴロゴロした粘土石灰質。赤ワインとロゼワインはサンソー、クノワーズ、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー主体。白ワインはヴェルメンティーノ主体)
  • レ・ボー・ド・プロヴァンス(白、赤、ロゼ。プロヴァンス地方最西端。アルピーユ山脈の麓。当初は赤ワインとロゼワインのA.O.C.だったが、2010年のヴィンテージから白ワインも認められた。全栽培農家が有機農法。ミストラル強い。小石がゴロゴロ転がる崩積土壌。赤ワインはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラー主体、ロゼワインは、サンソー、グルナッシュ、シラー主体。白ワインはクレーレット、グルナッシュブラン、ヴェルメンティーノ主体)
  • バンドール(白、赤、ロゼ。地中海沿いの街、バンドールを中心とするA.O.C.。1941年認定。赤ワインが有名だが73%がロゼワイン。北はサント・ボーム山。テラス状の段々畑。山によって北風から守られる。泥灰質と石灰質でとても痩せた土壌。赤ワインはムールヴェードル50〜95%。樽熟18ヶ月以上。ロゼワインはムールヴェードル20〜95%。白ワインはクレーレット50〜95%)
  • カシス(赤、白、ロゼ。ソーテルヌ、シャトー ヌフ・デュ・パプとともに1936年最初に認定されたA.O.C.。マルセイユ東、地中海に面したカシスの街のワイン。プロヴァンスでは珍しく白ワイン比率が67%。白ワインはクレーレット、マルサンヌ主体で合わせて60%以上。赤ワインとロゼワインはサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル主体で合わせて70%以上)
  • パレット(白、赤、ロゼ。エクサン・プロヴァンスから4km南東のパレットと隣接する2つの村に認められているA.O.C.。栽培面積がわずか51ha。4軒の生産者のみ。石灰質の石ころが転がる石灰風化物の土壌。ミストラルの影響強い。55%が赤ワイン。赤ワインとロゼワインはサンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル主体で合わせて50%以上。白ワインはアレニャン(ピカルダン)、ブールブーラン、クレーレット、クレーレット・ローズ主体で合計が55%以上)
  • ベレまたはヴァン・ド・ベレ(白、赤、ロゼ。ニースの裏山の小さな産地。プロヴァンス最東。鮮新世後期の土壌。赤ワインとロゼワインはブラケ、フェラ・ネラ主体、合わせて60%以上。白ワインはヴェルメンティーノ主体で60%以上)
  • ピエールヴェール(白、赤、ロゼ。赤ワインはグルナッシュ、シラー主体で合わせて70%以上。ロゼワインはサンソー、グルナッシュ、シラー主体で合わせて70%以上。白ワインはグルナッシュブランとヴェルメンティーノ合わせて50%以上)
メモ

バンドール、カシス、パレットが特に素晴らしいですね。ただ使用頻度で考えるとコート・ド・プロヴァンスの特徴をまず最初に把握したいところです。スティルワインは全て赤、白、ロゼ。パトリモニオはニエルキオで、アジャクシオはシャッカレッロ(赤とロゼ)

コルシカ島のプロフィール

地中海に浮かぶフランス領の島。シチリア島、サルディーニャ島、キプロス島に次ぎ、地中海で4番目に大きい。すぐ南にサルディーニャ島。フランス語でコルス。コルシカはイタリア語の発音。

イタリアの都市国家に支配されていた時代が長く、イタリアの影響が今も残る。コルシカ独自の文化も根強く、ワインにも現れている。

メモ

場所的にも歴史的にもぶどう品種をみてもイタリアに近いですね。

ぶどう栽培の歴史はプロヴァンス同様に古く、紀元前600年頃、この島にたどり着いた古代ギリシャ人によって広められた。

その後、ローマ人によって発展。中世にはキリスト教によってぶどう畑は広げられた。

19cのフィロキセラで壊滅的な被害。1960年代に復興したが、安価な大量生産ワインの供給地としてで、次第に北アフリカのワインにとって変わられてしまう。

コルシカの造り手が品質に目覚めたのは、90年代以降。

コルシカ島はフランス語が日常的に使われているが、イタリア、トスカーナ地方の俗語をベースとしたコルシカ語を話す人も多い。

島のほとんどが山岳地帯。ぶどう畑は島の沿岸部をぐるりと囲むように点在。

地中海性気候で夏暑く乾燥。冬は穏やか。

島の西側3分の2は花崗岩。東側はシスト。北部パトリモニオには石灰岩もある。

コルシカ島の地方料理と食材

  • アズィミヌ(コルシカ風ブイヤベース)
  • シヴェ・ド・サングリエ(イノシシの煮込み)
  • ブロッチェ(羊乳またはヤギ乳のチーズ)
  • ジャンボン・セック・ド・コルス(生ハム)
  • コッパ・ディ・コルシカ(豚肉加工品、肩ロース)
  • ロンゾ・ド・コルス(豚肉加工品、フィレ)

コルシカ島の主要ぶどう品種

白ぶどう

  • ヴェルメンティーノ(マルヴォワジー・ド・コルス)

黒ぶどう

  • シャカレッロ
  • ニエルッチョ(サンジョベーゼ)
  • バルバロッサ(プロヴァンスのバルバリー)
  • グルナッシュ

コルシカの主要なA.O.C.

  • パトリモニオ(白、赤、ロゼ。島の北東部、コルス岬の西側。1968年コルシカで最初にA.O.C.取得。石灰岩の母岩の上に粘土混じりのシスト。白ワインはヴェルメンティーノのみ。赤ワインとロゼワインはニエルッチョ主体)
  • アジャクシオ(白、赤、ロゼ。島の西岸。ナポレオンの生誕地。花崗岩。赤ワイン、ロゼワインはシャカレッロ40%以上。白ワインはヴェルメンティーノ80%以上)
  • ヴァン・ド・コルスまたはコルス(白、赤、ロゼ。パトリモニオの地域を除いてコルシカ全域を包括。5つの地理的名称が認められている。赤ワイン、ロゼワインはニエルッチョとシャカレッロの合計が全体の1/3以上。他の主要品種も含めた合計が50%以上。白ワインはヴェルメンティーノ75%以上。品種構成はコトー・デュ・カップ・コルスを除く地理的名称付きヴァン・ド・コルスにも適用)
  • ヴァン・ド・コルス・カルヴィまたはコルス・カルヴィ(白、赤、ロゼ。島の北東部。主に花崗岩)
  • ヴァン・ド・コルス・フィガリまたはコルス・フィガリ(白、赤、ロゼ。島の最南端。主に花崗岩)
  • ヴァン・ド・コルス・サルテーヌまたはコルス・サルテーヌ(白、赤、ロゼ。島の南西部沿岸。花崗岩)
  • ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオまたはコルス・ポルト・ヴェッキオ(白、赤、ロゼ。島の南東部。花崗岩)
  • ヴァン・ド・コルス・コトー・デュ・カップ・コルスまたはコルス・コトー・デュ・カップ・コルス(島の北端。コルス岬の周辺。シスト。赤ワインとロゼワインは主要品種の合計60%以上。白ワインはヴェルメンティーノが80%以上)
  • ミュスカ ・デュ・カップ・コルス(V.D.N.白。ミュスカ ・ブラン・ア・プティ・グランを使用したV.D.N.のアペラシオン。名前の通りコルス岬周辺。認められているいくつかの村はコトー・デュ・カップ・コルスやパトリモニオと重なる)
メモ

パトリモニオとアジャクシオ、まずは個性の違うこの二大産地を抑えておくのが良いと思います。

ソムリエ試験対策の次の記事はこちら。

試験対策を終えたらこちらもどうぞ。

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