ラングドック〜Languedoc〜

サン・シニアンのワインの特徴

サン・シニアン〜Saint Chinian〜

9c頃、ベネディクト派の修道士のよって開墾された歴史あるワイン産地であるサン・シニアン。ベジエの北西に位置するアペラシオンです。

赤ワイン、白ワイン、ロゼワインを造りますが、多くは赤ワインで、地理的名称付きのサン・シニアン・ベルルーとサン・シニアン・ロックブリュンに関しては赤ワインのみが認められています。

サン・シニアンの土壌

サン・シニアンは北部がシストで南部が石灰質です。シストのエリアから、より上質なワインが生まれます。サン・シニアン・ロック・ブリュンやサン・シニアン・ベルルーもシスト土壌です。石灰質は第三紀の地質年代です。

石灰質の土壌の方がカチッとしていて、シストはしなやかです。全体的には標高の高い急斜面の畑が多く、まっすぐでスピード感があって抜けの良い味わいです。

サン・シニアンのぶどう品種

ぶどう品種はシラーやグルナッシュを主体としたワインです。

シラー、グルナッシュは共通ですが、通常のサン・シニアンとクリュであるベルルーやロックブリュンは、使用できるぶどう品種と割合の規定が少しづつ違います。

ドメーヌ・スーリエはサン・シニアン南部のアシニャン村の造り手です。シャトー・マルゴーの醸造責任者も務めたこともある方です。クリュのサン・シニアンとは違う個性ですが、ナチュラルで美味しいワインです。セパージュは、シラー、サンソー、グルナッシュ、ムールヴェードルです。

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サン・シニアン・ベルルー〜Saint Chinian Berlou〜、サン・シニアン・ロックブリュン(ロックブルン)〜Saint Chinian Roquebrun〜

カンビスサンシニアンベルルー13

サン・シニアンの中でも特に優れたエリアのワインはサン・シニアン・ベルルーやサン・シニアン・ロックブリュンを名乗ることが出来ます。2004年に認定されました。いくつかの村が認められていますが、一部の村は両方のアペラシオンが認可されています。

どちらも標高が高く、シスト土壌から生まれるワインです。ベルルーもロックブリュンもしなやかで品位のあるワインです。同じラングドックの隣のクリュであるフォジェールもシストですが、より古い年代のシストです。

サン・シニアン・ベルルーとサン・シニアン・ロックブリュンはどちらも、ラングドックの中でも特に優れたクリュ・デュ・ラングドックに認められています。

ロクブルン・レ・フィエフ・ドプナック(輸入元の記載通りに書いています)は名前の通りロックブリュンの協同組合が造るワインです。

特別なことのないワインですが、だからこそ土地の個性が明確に見えてきます。セパージュは、シラー50%、グルナッシュ30%、ムールヴェードル20%です。


ラングドック地方のワイン産地②、フォジェールの記事はこちらからどうぞ。

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