ラングドック〜Languedoc〜

フォジェールのワインの特徴

シャトー・ド・ラ・リクイエール フォジェール シストゥス

フォジェール〜Faugères〜

サン・シニアンの東側に隣接しているアペラシオンがフォジェール(フォージェール)です。フォジェール村を中心とした7つの村で認められています。

フォジェールは、ラングドックの中でも特に優れたクリュ・デュ・ラングドックに選ばれているアペラシオンです。

フォジェールのぶどう品種

フォジェールは赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが認められていて、認可されている品種はサン・シニアンとほぼ同じです(細かい数字は違いますが)赤ワインはシラーやグルナッシュ、ムールヴェードル、リュードナー・ペルトを主体としています。

リュードナー・ペルトは広域のアペラシオンであるラングドックや、サン・シニアン、テラス・デュ・ラルザックやミネルヴォワでも使用可能な品種ですが、ほぼ見かけないですね。フォジェールのワインのみリュードナー・ペルト主体のワインを飲んだことがあります。グルナッシュと合わせての比率ではありますが、カトリーヌ・ロック・マス・ダルゾン・ルプレビテールがそうです。

ラングドックフォジェール

少量だけ使われているカリニャンは自根のものもあります。ビオディナミです。フォジェールのエリアの北端の標高300~470mの所に畑はあります。

フォジェールで認められている、これらの主要品種は合計で50%以上という規定ですので一種類だけしか使わなくても大丈夫です。ですが補助品種であるカリニャンは10%〜40%という規定で必ず使用しないといけません。

なのでフォジェールで必ず使わないといけない品種はカリニャンのみです。補助品種ではありますが、実際フォジェールのカリニャンは美味しいです。カリニャンの割合が一番多いフォジェールも可能でそういったワインの質が高いように思います。

白ワインもサン・シニアンと似た構成ですが、ルーサンヌを必ず使わなければならないことが違います(サン・シニアンはグルナッシュブランが必須)

フォジェールの白ワインがAOCとして認められたのは2004年と遅いですが(赤ワインとロゼワインは1982年認定)、ゆったりと大きく広がる味わいで質が高いです。

カヴォー レ クリュ フォジェールはフォジェールの協同組合のワインで値段もかなりお手頃ですし、パフォーマンスは抜群です。ルーサンヌとマルサンヌ主体なのでローヌの白ワインと比べてみても良いですね。

フォジェールの土壌

土壌もサン・シニアンの北側やクリュと同じシストです。ですが、ワインの性格は大きく異なります。同じシストと言っても地質年代が違います。どちらも古生代なので非常に古いですが、フォジェールの方が新しく、少し柔らかいシストです。

フォジェールはワイルドで暗め、タンニンも強く肉厚。標高が高い畑があるとはいえ、そこまで高い印象を受けません。抜けも良いわけではなく、急な斜面ではない感じの味がします。スパイシーで黒系果実のニュアンス。ゆっくりと味が広がります(サン・シニアンはさらっと抜ける)固すぎず密度がしっかりとあります。

フォジェールの造り手

フォジェールの造り手というと、日本ではほぼレオンバラル一択みたいな状況です。レオンバラルは素晴らしい造り手ですが、他に選択肢がない状況では、なかなかフォジェールという産地の理解がしにくい問題があります。

フォジェールはナチュラルな栽培をしている造り手が多い地域ですが、レオンバラルを含め日本でたまに見かける他の造り手も、結構ヴァンナチュール的なものばかりで、さらに理解が難しい状況です。

ラングドックフォジェール10レオンバラル

レオンバラルのフォジェールは3種類あります。上級キュヴェのジャディスやヴァリエールが人気ですが、カリニャンの割合が多い普通のフォジェールが好ましい味わいです。

ドメーヌ・ドゥ・ラルビュッセル・オーテンティック・レッドはフォジェールの中でも特にカリニャンの割合が多いワインです。カリニャンの規定量を超えていると思うのですがアペラシオンは名乗れているようです(カリニャンが入っていないフォジェールも良く見るのは不思議なことです)

ドメーヌ・ドゥ・ラルビュッセルはリュット・リゾネで、現在はよりナチュラルな造りに移行中です。


ラングドック地方のワイン産地③、ミネルヴォワの記事はこちらからどうぞ。

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