プロヴァンス〜Provence〜

パレットのワインの特徴

パレット〜Palette〜

パレットは、エクサン・プロバンスから南東に4キロほどに位置するパレットを中心とした3つの村に認められているアペラシオンです(エクサン・プロヴァンス市の一部とメルイユ、ル・トロネの3つ)

1948年にアペラシオンとして認められました。

栽培面積が50ha程度とかなり小さなアペラシオンで生産者も4名しかいませんが、どのワインのレベルも高いです。

とはいえ、日本で見かけるのはシャトー・シモーヌのみです。

シャトー・シモーヌは、パレットのアペラシオン認証を得るために尽力した造り手で、シャトー・シモーヌがなければ今のパレットはないかもしれません(土壌の優位性はあるのでいずれ認められた地域だとは思いますが)

パレットの土壌

畑は北向き斜面にあり、強すぎる日差しを抑えて、ぶどうがゆっくりと成熟するのを助けています。

土壌は石灰の石が多く、風化した石灰や粘土、砂利などが混ざった土壌です。地中海性気候で夏は暑く乾燥していますが、寒暖差があり、北向き斜面ということもあり、比較的涼しい土地です。

パレットのぶどう品種

パレットは赤ワイン、ロゼワイン、白ワイン全てが認められていて、赤ワインの生産量がもっとも多いですが、特に優れているのは白ワイン、ロゼワインのように思います(赤ワインも良いですが)

赤ワインとロゼワインはサンソー 、グルナッシュ、ムールヴェードルが主体で、ブラン・フルカ、カベルネソーヴィニヨン、カリニャン、カステ、デュリフ、ミュスカ ・ア・プティ・グラン、ミュスカ ・ド・アンブール、プティ・ブラン、シラー、テウリエ、テレ・グリ、ティブーランが補助品種として認められています。

白ワインはアレニャン(ピカルダン)、ブールブーラン、クレーレット、クレーレット ・ローズが主体で、テレ・グリ、アラニャン、コロンバール、フルミント、ミュスカ ・ア・プティ・グラン、グルナッシュブラン、パンス・デュ・ロワ・ルネ、パンス・ミュスカード、ピクプール ブラン、ユニブラン、ユニグリ、パスカルが認められています。

すごい品種の数ですね。一つ一つの品種の個性は把握出来ていませんが、結果として複雑で素晴らしいワインが生まれています。

わかる範囲で言うとアラニャンはアレニャンと同じもののようです。同じ品種が2つ書かれていると言うことです。パンス・ミュスカードはミュスカ・ダレクサンドリーのことです。

デュリフはプティシラーのことです。フランスにはほぼない品種ですね(親がシラー)

ロゼワインに関しては、白ワインに認められている品種も少しであれば使用可能です。

先ほど紹介したシャトー・シモーヌは、白ワインだとクレーレット80%、グルナッシュ・ブラン10%、ユニ・ブラン6%、ブールブーラン2%、ミュスカ・ブラン2%。赤ワインとロゼワインは、グルナッシュ45%、ムールヴェードル30%、サンソー5%、シラー、カステ、マノスカン、カリニャン、ミュスカなので珍しい品種はほぼ使われてないですね。カステとマノスカンくらいでしょうか?マノスカンはテウリエのことですが、テウリエ自体どんなぶどうなのかわかりません。

パレットの混植混醸

これらのぶどう品種は混植されています。それをそのまま混醸するのがパレットのスタイル。白ワインやロゼワインは、涼やかでいてリッチで複雑な味わい。力強さ。複雑でありながら、一体感があります。

赤ワインは細やかで整った無駄のない筋肉質で、清涼感のあるハーブのニュアンスが広がります。同じ内陸のコート・ド・プロヴァンス・サンヴィクトワールなどと比べるとボリューム、厚みが違います。

プロヴァンスの中でも特に優れたクリュがパレットです。赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン共にプロヴァンスのワインの中で最も品格があると思います(プロヴァンスはパレット、バンドール、カシーが圧倒的)

素晴らしい味わいのパレットですが、シャトー・シモーヌ以外を飲んだ経験はほとんどないのが現状です。シャトー・シモーヌも良いですが、より素晴らしいのはル・トロネにあるシャトー・クレマードだと思います。以前フランス在住の友人に買ってきてもらいました。シャトー・クレマードは25種類程のぶどうを使っています。

フランスに行った時に購入して飲んだアンリ・ボノーのブランも素晴らしい味わいでした。

柔らかく大きく複雑で、それでいて芯もしっかりとあります。ソーヴィニヨンブランにも通じるようなグレープフルーツを思わせるフレーバーがありますが、ソーヴィニヨンブランよりゆっくりで大きな味です(ロワールではなくボルドーの高級白ワインに少し似ている)

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