南西地方〜sud-ouest〜

ガロンヌ地区のワインの特徴

ガロンヌ地区〜Garonne〜

南西地方、ガロンヌ川沿いトゥールーズにかけて広がるガロンヌ地区(南東方向に広がる)ボルドーのアントル・ドゥー・メールから地続きで、ぶどうもボルドー品種を使用したものが多いですが、ボルドーから離れてトゥールーズ に近づくにつれて、様々な地場品種が顔を出します。

ガロンヌ地区には、コート・ド・デュラス、コート・デュ・マルマンデ、ビュゼ、ブリュロワ、フロントン、サン・サルドといったアペラシオンが点在しています。特に知られているのはフロントンです。

コート・ド・デュラス〜Cotes de Duras〜

ボルドーに隣接するエリアであるコート・ド・デュラス。東側がベルジュラックと隣接しています(ベルジュラックは回り込んでコート・ド・デュラスの北部にも広がる)赤ワインはボルドー品種だが、白ワインはボルドー品種に加えて、シュナンブランやモーザック、オンダンクもブレンド可能です。標高の高い畑は石灰が強く、南部の標高が低い畑は粘土が強くなります。

コート・デュ・マルマンデ〜Côtes du marmandais〜

コート・デュ・マルマンデは、コート・ド・デュラスの南側に位置し、ガロンヌ川の両岸に広がるエリアです。基本的にボルドー品種ですが、赤ワインには地場品種のアヴリューをアッサンブラージュします。右岸は石灰質や粘土石灰質土壌で(メルロなど)、左岸は砂利質土壌です(カベルネ・ソーヴィニヨンなど)

ビュゼ〜Buzet〜

1973年にV.D.Q.S.からA.O.C.に昇格したビュゼ。コート・デュ・マルマンデのさらに南にあり、ガロンヌ川左岸に位置します(ガロンヌ川とランドの森の間に広がる)反対側の右岸は、カオールの産地があるロット川とガロンヌ川が合流する地点でもあります。

ほとんどが協同組合、レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼのワインです。良い意味で普通ぽい地酒感があって疲れないワインを生む産地です。

ブリュロワ〜Brulhos〜

ガロンヌ川沿いでビュゼの南東部に隣接し、より内陸に位置するのがブリュロワです。ブリュロワもV.D.Q.S.でしたが、2011年にA.O.C.に昇格。沖積土と礫質土壌。白ワインはなく、赤ワインとロゼワインを造っています。ボルドー品種に加え、コット、タナ、フェル・セルヴァドゥ(フェル・サルヴァドゥ)が使用可能です。

フロントン〜Fronton〜

フロントン

ボルドー品種ではなく地場品種のネグレットを主体とした赤ワインの産地フロントン(ロゼもある)

ガロンヌ川沿いなのでガロンヌ地区に分類されていますが、トゥールーズのすぐ北側で、トゥールーズ・アヴェイロネのワインと合わせて考えた方が良いように思います。

ネグレット主体と書きましたが、100%でも問題ありません。補助品種がなかなかユニークで、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランに、シラー、ガメイ、コット、フェル・セルヴァドゥ(フェル・サルヴァドゥ)、サンソーまで使えて、メリーユという絶滅危惧種のぶどうも一応使用可能となっています。

フロントンは石灰質がないベルベーヌという酸性の砂質土壌です。砂利の多いところもあります。

ネグレットは濃くて独特のスパイシーさがありながら、ゆったり穏やかな性格。

ネグレットは十字軍の時のキプロスからもたらされた品種なので(もともとはマヴロという名前の品種。ギリシャ語で黒の意味)、他のフランス品種とは性格が違うように思います。

南西地方は協同組合のレベルが高いですね。ビュゼもそうですが、フロントンのカーヴ・ド・フロントンも同様で、安定したクオリティのワインを造っています。押し付けがましい部分がないところが良いですね。そんなところもまた南西地方ぽいかなと思います。

サン・サルド〜Saint-Sardos〜

フロントン近くのサン・サルド村周辺のアペラシオンが、サン・サルドです。シラーとタナ主体にカベルネフランとメルロのブレンドです。ロゼワインもあります。

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