ラングドック〜Languedoc〜

フィトゥーのワインの特徴

フィトゥー16

フィトゥー〜Fitou〜

フィトゥー村を含めた9つの村に認められているアペラシオンのフォトゥー。ラングドックの最南端で、その先はルーションです。

フィトゥーは1948年とラングドックの赤ワインでもっとも早くに認定されたアペラシオンです。

フィトゥーのぶどう品種

フィトゥーは、赤ワインのみが認められたアペラシオンで、主要品種はカリニャンとグルナッシュ。補助品種がムールヴェードルとシラーです。

コルビエール・ブートナックと並んで、カリニャンの出来が良いワイン産地です。

フィトゥー・マリティムとフィトゥー・モンターニュ

フィトゥーは飛び地になっていて、地中海近くのフィトゥー・マリティム〜Fitou Maritime〜と内陸部のフィトゥー・モンターニュ〜Fitou Montagneux〜に分かれています。フィトゥー村はマリティムです。

離れたエリアですので(24キロ程離れている)、フィトゥー・マリティムとフィトゥー・モンターニュは気候も違い、違った性格のワインとなります。

フィトゥー・マリティム〜Fitou Maritime〜

地中海近くに位置するフィトゥー・マリティムは、粘土石灰質土壌です。乾燥したエリアですが、海に近いこともあり、フィトゥー・モンターニュと比べると穏やかな性格で明るくしっとりしています。しなやかで、粗くなりがちのカリニャンのタンニンですが、柔らかいタンニンです。穏やかながら石灰に引き締まりもあります。

フィトゥー・マリティムの造り手は日本ではほとんど見かけませんが、数少ないマリティムの造り手としてシャトー・シャン・デ・スールが買えます。フィトゥー・マリティムの東側、ルカートの造り手です。カリニャンとグルナッシュが同量にシラーが少し入った通常のフィトゥーと、カリニャンが8割のフィトゥー・ラ・ティナが良いです。

フィトゥー・マリティムの中でも中心地のフィトゥーのワインのレベルが高いとも聞きますが飲んだことありません。

フィトゥー・モンターニュ〜Fitou Montagneux〜

フィトゥー

内陸のフィトゥー・モンターニュはシスト土壌に粘板岩(スレート)もあります。荒々しさがありワイルド。標高が高く、まっすぐ芯がある。アルコールが高め。標高が高めでもどっしり地に足ついた味がします。急斜面のすっと抜けていくようなワインではないです。

フィトゥー・モンターニュのカスカテル・デ・コルビエール村の協同組合であるレ・メートル・ヴィニュロン・ドゥ・カスカステル。

カスカテル・デ・コルビエールはフィトゥーだけではなく、コルビエールやリヴザルトと重なったエリアで、レ・メートル・ヴィニュロン・ドゥ・カスカテルもフィトゥーだけではなく、コルビエールやミュスカ・ド・リヴザルトも造っています。フィトゥー・エフ・ドゥ・カスカテルのコルビエールの畑はフィトゥー・マリティムのルカートの方にまで広がっています)

フィトゥーだけでも何種類もキュヴェを造っていますが、フィトゥー・エフ・ドゥ・カスカテルのバランスが良いです。


ラングドック地方のワイン産地⑨、ラ・クラープの記事はこちらからどうぞ。

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