コート・デュ・ローヌ〜Côtes du Rhône〜

クレーレット・ド・ディー(クレレット・ド・ディー)のワインの特徴

クレレットドディー

クレーレット・ド・ディー(クレレット・ド・ディー)〜Clairette de Die〜

ワイン生産地域が集中している北ローヌですが南東の離れた地域にあるディーの街を中心にしたエリアでもワインが造られています。

ここは、フランス最古の発泡性ワインの産地と呼ばれ、その起源は紀元前後の時代にまで遡れます。当時はアイグレウコスと呼ばれていて、古代ローマの時代を伝えるプリニウスの著書にも登場し絶賛されていますが、プリニウスの著書は半分創作のような部分もあるので話半分で考えないといけないとは思いますが、長い歴史ある産地なのは事実のようです。

もともとはガリア人が冬の間放置しておいたワインが春に再発酵し、発泡性のワインになったのが最初ではないかと言われています。

ディー周辺のエリアのワインの中の代表的な存在であるクレーレット・ド・ディーは、程よい甘さで軽快さもあり、レストランのデセールと合わせるのに最適です(クレーレットのものもミュスカのものもどちらもいいが、甘みが強いのはミュスカを使ったアンセストラルの方)

クレーレット・ド・ディーと周辺地域のアペラシオン規定

クレーレットドディー

この地域のワインのアペラシオンは分かりづらく、クレーレット・ド・ディーは、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の場合はクレーレット100%で、発酵途中にそのまま瓶に詰めたメトード・アンセストラル〜Clairette de Die Methode Ancestrale〜の場合はミュスカ・ア・プティ・グランが主体にクレーレットなどを加えたワインになります。

メトード・アンセストラルのみロゼも認められていて、ミュスカ・ア・プティ・グランとミュスカ・ア・プティ・グラン・ルージュを主体にしています。

同じ地域にクレーレットを主体とした瓶内二次発酵のクレマン・ド・ディー〜Cremant de Dieや、クレーレット100%で造る白ワイン、コトー・ド・ディー〜Coteaux de Die〜もあります。

シャティヨン・アン・ディオア〜Chatillon-en-Diois〜というガメイ主体の赤ワイン(ロゼもある)とシャルドネ、アリゴテを使用した白ワインのアペラシオンもあります。

クレーレット主体のものにクレーレットとつかず、クレーレットとつくワインがミュスカ主体といった不思議な規定ですね。

ジャイヤンスのクレーレット・ド・ディーはとても出来が良いですがメトード・アンセストラルでミュスカ主体となります。ジャイヤンスは協同組合で、クレーレット・ド・ディーを代表する造り手です。とてもナチュラルな造り。

こちらはジャイアンスのクレレット主体のクレマン・ド・ディーです。アリゴテも使用。瓶内二次発酵。

クレーレット・ド・ディーの土壌

ディー周辺の畑は、現地で黒い土地と呼ばれていて、片岩を含む泥灰岩土壌です。

また、標高が700mほどもあり、フランスのワイン産地の中ではトップクラスの高地です(世界を見るともっともっと標高の高い畑はある)

伝統的地場品種クレーレット

クレーレットは非常に晩熟な品種です。苦味があり、スティルワインだと単一では難しく、ブレンドされる場合がほとんどで、コトー・ド・ディーや、南ローヌのクレーレット・ド・ベルガルドのようなスタイルの方が少数派です。スパークリングや、少し甘口のワイン、酒精強化ワインなどで生きる品種です。

ラングドックの一部のエリアを含めて、クレーレットは伝統的な地場品種で、現代的ではありませんが、フランスを理解する上では大切な品種だと思います。


コート・デュ・ローヌ地方のワイン産地⑧、シャトーヌフ・デュ・パプの記事はこちらからどうぞ。

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