みんな大好きブルゴーニュです。言葉を覚えるだけになりがちですが(それだけでも最初は大変だと思いますが)、それぞれのクリマの特徴を理解するとより飲むのが楽しくなります(記憶にも残りやすいです)多くのワインマニアがハマるのも納得です。
今やかなり価格が高騰してしまい、なかなか特徴の把握が出来ないのが難点です。
ソムリエ試験での出題傾向としてはコート・ドールの問題が多い傾向にあります。
ソムリエ試験対策〜ブルゴーニュ地方&ボージョレ地区〜
ブルゴーニュ地方のプロフィール
フランス北東部に位置し、ボルドーと共に4cには銘醸地としての名声が確立していた。中世以降、キリスト教、ベネディクト派の修道会がワイン造りを洗練させていった(クリュニィ会とシトー会の2つの修道院が発展させた)
メモ
クリュニィ派とシトー派だとワインの性格も違うので面白いです。
修道士は場所により個性が異なるぶどうが出来ることを見抜き、良いクリマを選別していった。クロ・ド・ヴージョやクロ・ド・タールなどの銘醸地を築いていった。
メモ
修道院のクリマの選定は本当にすごい。
当時はブルゴーニュ公国の領土で、1363年にフィリップ豪胆公が侯爵になって以降、公国はその版図を広げ、最盛期にはフランドル地方(現在のベルギー北部)にまで領土を広げる。
1395年、フィリップ豪胆公はブルゴーニュにガメイを植えることを禁じた。これはコートドールの土地にガメイを植えると収量が多くなり、凡庸なワインしか生み出されなかったため。
1477年、ブルゴーニュ公国は、フランス王国との戦いに敗れ、フランス王国に併合された。
メモ
この辺りは歴史の記事で詳しく紹介します。
17cにはルイ14世の主治医が、ブルゴーニュの古いワインを王に処方することを命じ、これを機にフランス宮廷でもブルゴーニュのワインが流行する。
修道院の力が衰退するにつれ、有力な貴族が畑を取得していく。代表者な例が、1760年のコンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンによる、後にロマネ・コンティと呼ばれる畑の取得。
ブルゴーニュの歴史を刻み、多様性を生み出してきたブルゴーニュのクリマは、2015年、ユネスコの世界遺産に登録された。
ブルゴーニュ公国の首都として栄華を極めたディジョン市の中心には、ブルゴーニュ公宮殿建物が残り、当時の繁栄を忍ばせる。
オーセールの近郊に広がるシャブリ地区とグラン・オーセロワ地区、少し離れてディジョンから南に約50キロに渡り細長く続く丘陵の斜面に、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの地区が広がる。2つを合わせてコート・ドールと呼ぶ(黄金の丘)
その南にはコート・シャロネーズ地区、マコネ地区と続く。最も南にはボージョレ地区が広がり、大都市リヨンへと続く。
A.O.C.の数はフランスで最も多く、レジョナル(地方名)、コミュナル(村名)、グランクリュ(特級畑)に分かれている。レジョナルがA.O.C.全体の生産量の51%、コミュナル(プルミエクリュ含む)が47.5%。グランクリュが1.5%。
ブルゴーニュ地方の主要ぶどう品種
白ぶどう
- シャルドネ
- アリゴテ
黒ぶどう
- ピノノワール
- ガメイ
ブルゴーニュのワインは基本的に単一品種で造られるものが多い。
メモ
単一品種が正しいかは本当は議論が必要。
ブルゴーニュ地方の土壌
ボージョレ地区を除くブルゴーニュ全域の95%が粘土石灰質の土壌。シャブリやオーセロワは、ジュラ紀、キンメリッジ階やチトヌス階の石灰岩。
コートドールは、ジュラ紀、バジョース階やバス階、オックスフォード階などの石灰岩が母岩。表土には、様々な石灰岩や泥灰岩の石ころが見られる。
メモ
キンメリジャンやバジョシアン、バトニアン、オックスフォーディアンの方が良く聞くかもしれませんね。
ボージョレは花崗岩質土壌が大部分を占める。
ブルゴーニュの地方料理と食材
- エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョンヌ(ブルゴーニュ風エスカルゴの殻焼き。シャブリ、マコンの白と)
- ジャンボン・ペルシエ(ハムとパセリのゼリー寄せ。マコンの白、ボージョレと)
- コック・オー・ヴァン(雄鶏の赤ワイン煮。ジュヴレ・シャンベルタンと)
- ウフ・アン・ムーレット(赤ワイン仕立てポーチドエッグ。コートドールの軽めの赤ワインと)
- クネル・ド・ブロッシェ(川カマスのクネル。プイイ・フュイッセと)
ブルゴーニュの主要な広域のA.O.C.
- ブルゴーニュ(赤、ロゼ、白)
- ブルゴーニュ・パス・トゥー・グラン(赤、ロゼ)
- ブルゴーニュ・アリゴテ(白)
- クレマン・ド・ブルゴーニュ(発泡性のロゼと白)
- ブルゴーニュ・ガメイ(赤)
- コトー・ブルギニヨン(赤、ロゼ、白)
シャブリ&グラン・オーセロワ地区
ヨンヌ県のオーセール近郊に広がる産地。ブルゴーニュ地方で最も北。小さな牡蠣の化石を含む、特徴的な土壌(キンメリッジ階の石灰岩、泥灰岩)
シャブリ&グラン・オーセロワ地区のレジョナルのA.O.C.
- ブルゴーニュ・コート・ドーセール(赤、白、ロゼ)
- ブルゴーニュ・クーランジュ・ラ・ヴィヌーズ(赤、白、ロゼ)
- ブルゴーニュ・シトリィ(赤、白、ロゼ)
- ブルゴーニュ・コート・サン・ジャック(赤、白、ロゼ)
- ブルゴーニュ・エピヌイユ(赤、ロゼ)
- ブルゴーニュ・トネール(白)
シャブリ地区
シャブリの土壌は先に書いたようにキンメリッジ階の石灰岩と泥灰岩。プティ・シャブリだけ違って、チトヌス階の石灰岩。
メモ
プティ・シャブリだけ結構性格が違います。
・シャブリ地区の主要なA.O.C.
- プティ・シャブリ
- シャブリ
- シャブリ・プルミエ・クリュ
- シャブリ・グラン・クリュ
上記の4階層のA.O.C.分類。
シャブリ・プルミエ・クリュは40クリマ。モン・ド・ミリュ、モンテ・ド・トネール、フルショーム、ヴァイヨン、メリノ、モンマン、コート・ド・レッシェ、ボーロワ、ヴォークーパン、ヴォグロ、レ・フルノーなど。
メモ
シャブリのプルミエクリュも面白いですが、とりあえずは後回しで良いと思います。
・シャブリ・グラン・クリュ
7つのクリマがあるが、A.O.C.はシャブリ・グラン・クリュ一つだけで、畑名はA.O.C.ではない。
- ブランショ
- ブーグロ
- レ・クロ
- グルヌイユ
- プルーズ
- ヴァルミュール
- ヴォーデジール
ヴォーデジールとプルーズにまたがるムートンヌは政令上はグラン・クリュとして認められていないが、ラベルにグラン・クリュと記載することが認められている。
グラン・オーセロワ
シャブリ地区の南西に2つのA.O.C.の産地が広がる。
・グラン・オーセロワの主要なA.O.C.(コミュナル)
- サン・ブリ(白。ソーヴィニヨンブランを使用した白ワイン)
- イランシー(赤。ヨンヌ県唯一の赤ワインのA.O.C.)
- ヴェズレイ(白。ヴェズレイ、アスカン、サン・ベール、タロワゾーで収穫されたシャルドネの白ワイン。2017年の政令でA.O.C.として認められた)
コート・ド・ニュイ地区
コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの丘陵地帯は、ディジョンからサントネイまで伸び、ジュヴレの背斜谷とヴォルネイの向斜谷に大別される。
コート・ドールの北部のコート・ド・ニュイ地区は、ジュラ紀の中期(バジョース階およびバス階)の背斜谷が直線的に並び、東向きの斜面に畑が広がる。
赤ワインが約90%を占める。
・コート・ド・ニュイのレジョナルなA.O.C.
- ブルゴーニュ・コート・ドール(赤、白。コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの40カ村。2017年から認められた。
- ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ(赤、ロゼ、白。コート・ド・ニュイの西側、標高300〜400mの高地に広がる)
マルサネ
ブルゴーニュのコミュナルのA.O.C.で唯一、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが認められている。プルミエクリュ、グランクリュはなし。
フィサン
フィサンは村名の他、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュを名乗ることも出来る。プルミエクリュとグランクリュはなし。赤ワインと白ワインが認められている。
ジュヴレ・シャンベルタン
コート・ド・ニュイ最大の面積。グランクリュは9つでグランクリュの数もコート・ドールで最も多い。A.O.C.は北部に隣接したブロションの村の一部を含む。プルミエクリュ、グランクリュを含めて赤ワインのみが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・カズティエ、ラヴォー・サン・ジャック、クロ・サン・ジャックなど。
・ジュヴレ・シャンベルタンのグランクリュ
- シャンベルタン
- シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(シャンベルタンを名乗ることも出来る)
- リュショット・シャンベルタン
- マジ・シャンベルタン
- シャペル・シャンベルタン
- グリオット・シャンベルタン
- シャルム・シャンベルタン
- ラトリシエール・シャンベルタン
- マゾワイエール・シャンベルタン
モレ・サン・ドニ
コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。グランクリュは赤ワインのみ。
代表的なプルミエクリュは、レ・ミランド、クロ・デ・ゾルム、オー・シャルム、モン・リュイザンなど。
・モレ・サン・ドニのグランクリュ
- クロ・ド・ラ・ロッシュ(モレ・サン・ドニのグランクリュで面積最大)
- クロ・サン・ドニ(モレ・サン・ドニのグランクリュで面積最小)
- クロ・ド・タール
- クロ・デ・ランブレ
- ボンヌ・マール(シャンボール・ミュジニィに跨る)
シャンボール・ミュジニィ
基本的に赤ワインのみだが、グランクリュのミュジニィのみ赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・ザムルーズ、レ・シャルム、レ・クラ、レ・フュエなど。
・シャンボール・ミュジニィのグランクリュ
- ボンヌ・マール(モレ・サン・ドニに跨る)
- ミュジニィ
ヴージョ
村唯一のグランクリュのクロ・ド・ヴージョは、50ha余りと大規模。コミュナルと4つのプルミエクリュは合計で15ha程度。
・ヴージョのグランクリュ
- クロ・ド・ヴージョ(12cにシトー会の修道士がぶどう畑を整備し、フランス革命まで所有していた。現在は80名あまりの所有者は所有しており、一人当たりの所有面積は小さい)
ヴォーヌ・ロマネ
アペラシオンは、ヴォーヌ・ロマネ村と隣のフラジェ・エシェゾー村を含む。認められているのは赤ワインのみ。
代表的なプルミエクリュは、レ・ゴーディショ 、オー・マルコンソール、レ・ボーモン、レ・スショ、クロ・デ・レア、レ・ショームなど。
・ヴォーヌ・ロマネのグランクリュ
- ロマネ・コンティ
- ラ・ターシュ
- リシュブール
- ロマネ・サン・ヴィヴァン(フラジェ・エシェゾーを除いたヴォーヌ・ロマネ村のグランクリュの中で最大面積)
- ラ・ロマネ(フランスで面積最小のA.O.C.)
- ラ・グランド・リュ
- エシェゾー(フラジェ・エシェゾー村)
- グラン・エシェゾー(フラジェ・エシェゾー村)
ニュイ・サン・ジョルジュ
アペラシオンは、ニュイ・サン・ジョルジュ村と南隣のプルモー・プリセィ村を含む。グランクリュはなし。赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・サン・ジョルジュ、レ・ヴォークラン、レ・プリュリエ、レ・ポレ、オー・クラ、クロ・ド・ラ・マレシャル、クロ・デ・ザルジリエールなど。
コート・ド・ニュイのその他のA.O.C.
- コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ(コミュナル。赤、白。フィサン、ブロション 、プルモー・プリセィ、コンブランシアン、コルゴロワンの5つのコミューンで造ることが出来る。
メモ
コート・ド・ニュイの村名A.O.C.は、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネの3つが赤ワインのみ。残りは赤ワインと白ワインともに認められている。グランクリュは基本的に赤ワインのみ。ミュジニーのみ白ワインも可能。マルサネはプルミエクリュがなく、唯一ロゼワインが認められている。
コート・ド・ボーヌ地区
コート・ド・ボーヌは、ジュラ紀後期(カローヴ階およびオックスフォード階)の地質年代の土壌で、東からわずかに南向き。
コート・ド・ニュイに比べて傾斜の緩やかな斜面。白ワインの生産量が約40%。
・コート・ド・ボーヌ地区のレジョナルなA.O.C.
- ブルゴーニュ・コート・ドール(赤、白。コート・ド・ニュイと共通)
- ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ(赤、ロゼ、白。コート・ド・ボーヌの西側に位置する標高280〜450mの給料地帯)
ラドワ・セリニィ、アロース・コルトン、ペルナン・ベルジュレス
コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌをつなぐ位置にコルトンの丘があり、東側、南側、西側に位置する3村の斜面にぶどう畑が広がっている。その斜面の標高約250〜330mの範囲にかけて、コート・ドールで最大規模を誇る大規模なグランクリュの畑が取り囲む。
東から南東向きの斜面でグランクリュの最大面積を占めるのがアロース・コルトン村。その東隣に続くのがラドワ・セリニィ村。丘の裏側で西向き斜面を持つのがペルナン・ベルジュレス村。
3つの村ともにコミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。
・コルトンの丘のグランクリュ
- コルトン(赤、白)
- コルトン・シャルルマーニュ(白ワインのみ)
グランクリュは3村にまたがる。コルトンは大半が赤ワイン、コルトンの後にクリマの名前を付記でき、ル・クロ・デュ・ロワ、レ・ブレッサンド、レ・ルナルドの評価が高い。
コルトン・シャルルマーニュはクリマ名を付記出来ない。シャルルマーニュというグランクリュもあるが事実上使われていない。
サヴィニー・レ・ボーヌ
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、バス・ベルジュレス、オー・ゲットなど。
ショレイ・レ・ボーヌ
赤ワインはコート・ド・ボーヌ・ヴィラージュを名乗ることも出来る。
コミュナルのみでプルミエクリュ、グランクリュはなし。
ボーヌ
コート・ド・ボーヌで最大規模を誇る産地。プルミエクリュが75%。グランクリュはなし。
コミュナル、プルミエクリュともに赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・フェーヴ、レ・グレーヴ、クロ・デ・ムーシュなど。
ポマール
グランクリュはなし。コミュナル、プルミエクリュは赤ワインのみが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・グラン・ゼプノ、レ・プティ・ゼプノ、クロ・ド・ラ・コマレーヌ、レ・プルミエ、レ・リュジアン・バ、レ・リュジアン・オー。
ヴォルネイ
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは赤ワインのみが認められている。
代表的なプルミエクリュは、カイユレ、クロ・デ・シェーヌ、シャンパン、クロ・ド・ラ・ブース・ドール、サントノ。
モンテリ
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・リオット、ル・カ・ルージョ。
オーセイ・デュレス
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは、赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、クロ・デュ・ヴァル、レ・デュレス、クリマ・デュ・ヴァル。
サン・ロマン
コミュナルのみでグランクリュ、プルミエクリュはなし。ワインは赤ワインと白ワインが認められている。
ムルソー
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。ムルソーから白ワイン主体の産地が続く。
代表的なプルミエクリュは、ペリエール、シャルム、ジュヌヴリエール、ポリュゾ、レ・グート・ドール、レ・サントノ・ブラン。
ピュリニー・モンラッシェ
コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。グランクリュは白ワインのみ。
代表的なプルミエクリュは、レ・コンベット、レ・ピュセル、ル・カイユレ、レ・フォラティエール、クラヴァイヨン、シャン・カネ。
・ピュリニー・モンラッシェのグラン
- モンラッシェ
- シュヴァリエ・モンラッシェ
- バタール・モンラッシェ
- ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ
モンラッシェとバタール・モンラッシェは、隣接するシャサーニュ・モンラッシェ村にも広がる。
ブラニィ
ムルソーとピュリニー・モンラッシェの斜面上方に位置し、両方の村に跨る。
赤ワインの場合はブラニィ、ブラニィ・プルミエクリュのアペラシオンを名乗ることが出来る。白ワインの場合はムルソー側の畑はムルソー・ブラニィ。ピュリニー・モンラッシェ側はピュリニー・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェ・プルミエクリュのA.O.C.を名乗る。
シャサーニュ・モンラッシェ
ムルソー、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと白ワインが著名な3村の中では赤ワインの比率が高い。
コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。グランクリュは白ワインのみ。
代表的なプルミエクリュは、レ・グランド・リュショット、レ・シャンガン、アベイ・ド・モルジョ、ラ・グランド・モンターニュ、モルジョ、カイユレ、クロ・サン・ジャン、ボワ・ド・シャサーニュ、ラ・マルトロワ。
・シャサーニュ・モンラッシェのグランクリュ
- モンラッシェ
- バタール・モンラッシェ
- クリオ・バタール・モンラッシェ(グランクリュの中で唯一、ピュリニー・モンラッシェとまたがっていない。ピュリニーも含めたモンラッシェと名が付く5つのグランクリュの中で面積最小)
サン・トーバン
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは、赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、ラ・シャトニエール、レ・ミュルジェ・デ・ダン・ド・シアン、レ・シャンブロ。
サントネイ
グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは、赤ワインと白ワインが認められている。
代表的なプルミエクリュは、レ・グラヴィエール、ボールガール、パスタン、ラ・マラディエール。
マランジュ
1985年の政令で認定されたA.O.C.。グランクリュはなし。コミュナルとプルミエクリュは赤ワインと白ワインが認められている。
コート・ド・ボーヌのその他のA.O.C.
- コート・ド・ボーヌ(赤、白。ボーヌのコミューンの中で斜面上方のエリア。A.O.C.ボーヌには、指定されてない区画。
- コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ(赤ワインのみ。一部のエリアを除いたコート・ド・ボーヌ全域のA.O.C.)
コート・シャロネーズ地区
コート・ドールの南に続く南北約40kmの丘陵地帯。東西は4〜6kmと幅は狭い。北からブーズロン、リュリー、メルキュレ、ジヴリ、モンタニィとA.O.C.が続く。全てコミュナルのA.O.C.。グランクリュはなし。
・コート・シャロネーズ地区のレジョナルのA.O.C.
- ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ(赤、白、ロゼ)
- ブルゴーニュ・コート・デュ・クショワ(赤ワインのみ)
コート・シャロネーズ地区のコミュナルのA.O.C.
- ブーズロン(アリゴテを使用した白ワインのみ。プルミエクリュはなし)
- リュリー(プルミエクリュも含めて赤、白。クレマン・ド・ブルゴーニュの誕生の地)
- メルキュレ(プルミエクリュも含めて赤、白。コート・シャロネーズ最大面積。赤ワイン主体)
- ジヴリ(プルミエクリュも含めて赤、白。赤ワイン主体)
- モンタニィ(プルミエクリュも含めてシャルドネの白ワインのみ)
マコネ地区
コート・シャロネーズの南に約50km近くに渡って続く広い丘陵地帯。コート・ドールよりもわずかに温暖で、土壌はシャルドネに適している。約85%が白ワイン。ガメイの赤ワインも造られている。
・マコネ地区のレジョナルのA.O.C.
- マコン(赤、白、ロゼ。マコン地区にほぼ全域)
- マコン+コミューン名(赤、白、ロゼ。指定されたコミューンで規定に従って造られたワインはコミューン名を付記できる。白ワインはl26コミューン、赤ワインとロゼワインは20コミューン)
- マコン・ヴィラージュ(白ワインのみ。こちらも指定されたコミューンで規定にしたがって造られたワインに認められたA.O.C.)
マコネ地区のコミュナルのA.O.C.(全て白ワインのみ)
- ヴィレ・クレッセ
- プイイ・フュイッセ(ブルゴーニュのコミュナルのA.O.C.で最大)
- サン・ヴェラン
- プイイ・ヴァンゼル
- プイイ・ロッシェ
ボージョレ地区
マコネの南からリヨンの北まで55kmに渡り続く地区で、主にガメイの赤ワインが造られる。北部は花崗岩を基盤とした丘陵地帯。村名を名乗る10のA.O.C.が続き、クリュ・デュ・ボージョレと総称する。その周囲にボージョレ・ヴィラージュの畑が広がる。
南部は北部より肥沃な土壌で、平坦な部分も多く、A.O.C.ボージョレの畑が広がる。
11月第3木曜日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォーはボージョレの生産量の約1/3にあたり、A.O.C.ボージョレ・ヴィラージュとA.O.C.ボージョレで造られる。日本はヌーヴォー最大の輸出先。
ボージョレ地区のA.O.C.
- ボージョレ(赤、ロゼ、白)
- ボージョレ・シュペリュール(赤ワインのみ。A.O.C.ボージョレより最低アルコール度数の規定が高い)
- ボージョレ+コミューン(赤、ロゼ、白。規定を満たした場合、指定されたコミューン名を付記出来る)
- ボージョレ・ヴィラージュ(赤、ロゼ、白。北部の38のコミューン)
- クリュ・デュ・ボージョレ(赤ワインのみ)
クリュ・デュ・ボージョレ
- サン・タムール
- ジュリエナス
- シェナス(クリュ・デュ・ボージョレで面積最小)
- ムーラン・ア・ヴァン
- フルーリー
- シルーブル
- モルゴン
- レニエ(1988年にA.O.C.昇格。クリュ・デュ・ボージョレで最も新しい)
- ブルイィ(クリュ・デュ・ボージョレで面積最大)
- コート・ド・ブルイィ
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