ロワール〜Loire〜

サントル・ニヴェルネのワインの特徴

ディディエダグノーシレックス

サントル&ニヴェルネ〜Centre Nivernais〜

サントル・ニヴェルネは、ロワール川上流、トゥーレーヌの東側のエリアの総称で、中央フランスとも言われるように、フランスの中心部、海からも遠い内陸の産地です。

アンジュやトゥーレーヌのエリアは基本的に連続した産地の集合体ですが、サントル・ニヴェルネのワイン生産地は広いエリアの中に点在しています。

サンセール〜Sancerre〜

サントル・ニヴェルネのワインの中でも最も知名度が高いワインと言っていいサンセール(ロワール全体でも一番人気がある)。

サンセールは、6c頃にはぶどうが栽培されていたようですが、もともとはピノノワールやガメイを使った赤ワインの産地でしたが(白ぶどうはシャスラがメインだった)、フィロキセラの被害で葡萄畑は壊滅、その後の復興時にソーヴィニヨンブランに植え替えられました。

それが今ではロワールを代表するソーヴィニヨンブランの生産地と認識されているのはすごいことですね。

土壌は様々で、テール・ブランシュ(キンメリジャン・マール)、カイヨット(石灰質の硬い石)、シレックス(火打ち石、燧石)などがあります。

全体的に非常にミネラリーで酸が強く、細身で引き締まって都会的なかっこいい味です。

斜面が多くサラッとしていますが、テール・ブランシュのような粘土が多めの畑のサンセールはどっしり重みがあります(重苦しくはならない)

カイヨットはよりキリッとして硬め、シレックスは硬すぎず、香り高い。

サンセールはもともと赤ワインの産地と言うこともあり、現在はまた少しづつ赤ワインが増えてきています(まだまだ少ないが)。ブルゴーニュよりチャーミングで(アルザスほどではない)、かつ石灰的な引き締まりがあります。

サンセールは栽培面積がかなり増え、大きなエリアになっていますが、その中でも特に優れている畑はビュエ村のシェーヌ・マルシャン〜Chene Marchand〜(カイヨット)とシャヴィニョル村のレ・モンダネ〜Les Monts Dannes〜(テールブランシュ、急斜面)です。

プイィ・フュメ〜Pouilly-Fume〜

サンセールと並ぶソーヴィニヨンブランの銘醸地。サンセールのロワール川を挟んだ対岸(東側)です。品種としては明るいソーヴィニヨンブランの中では少し暗い印象を受けます。香りもフュメというだけあり、少しスモーキーなものが多いです。サンセールと違い白ワインのみのアペラシオンです。

サンセールに比べると生産地も半分程度と小さいです。土壌はシレックスが有名ですね(プイィ・フュメで最も有名な生産者ディディエ・ダグノーのキュヴェ名でもある)。

プイィ・シュル・ロワール〜Pouilly sur Loire〜

プイィ・フュメはプイィ・シュル・ロワール村を中心とした7つの村で認められているアペラシオンですが、同じエリアではもう一つ、村名と同じプイィ・シュル・ロワール〜Pouilly sur Loire〜というアペラシオンもあります。

プイィ・シュル・ロワールは昔から栽培しているシャスラを使用した白ワインのアペラシオンです。

サヴォワのシャスラと比べると厚みや形などが結構違い、同じ品種とは思えません。プイィ・シュル・ロワールのシャスラの方が、細くて柑橘ぽくてさらり。サヴォワのシャスラ(クレピィ)はそれだけで飲むとさっぱりした印象でしたが、比べるとトロリとして滑らかです。

コトー・デュ・ジェノワ〜Coteaux du Giennois〜

プイィ・フュメの北側に隣接して、ロワール川沿いに伸びるコトー・デュ・ジェノワ。ロワール川を超えたサンセール側にもアペラシオンは広がっています。

コトー・デュ・ジェノワは砂質の割合が多くなり、かなりサラリと飲める爽快なソーヴィニヨンブランを生産します。プイィ・フュメと比べると随分と明るいです。この軽さが魅力です。

メヌトゥー・サロン〜Menetou Salon〜

サンセールの西端に隣接する形で広がるアペラシオンがメヌトゥー・サロンです。

メヌトゥー・サロンは大きく2つのエリアに分かれていて、サンセールに隣接する東側が斜面の多いモローグ地区、西側は平坦なメヌトゥー・サロン地区です。

土壌は基本的にはキンメリジャン・マールで、モローグにはシレックスもあり、場所によってはポートランディアンの地質年代の石灰岩もあるようです。

特にキンメリジャン・マールのワインはどっしりしています。

カンシー〜Quincy〜

ヴァランセとメヌトゥー・サロンの丁度真ん中くらいに位置するアペラシオンがカンシーです。シェール川流域の小さなエリア。

カンシーはサンセールなどと比べると知名度は低いですが、アペラシオン認定は、シャトーヌフ・デュ・パプと並んで1936年と最初期に認定されています。

カンシーはソーヴィニヨンブランを使用した白ワインのみの産地で、石灰質の土壌ですが、砂質の割合が高く、コトー・デュ・ジェノワほどではありませんが、軽快で溌剌とした印象です。

ルイィ〜Reuilly〜

カンシーの南側に隣接して広がるのがルイィです。ルイィもくっきりして軽快なワインです。ソーヴィニヨンブランを使用した白ワインと、カンシーとは違い、ピノノワール、ピノグリを使用した赤ワイン、ロゼワインもあります。


ルイィを南に数十キロ進んだ先には、シャトーメイヤン〜Chateaumeillant〜という2010年に認定された新しいアペラシオンがあります。ガメイ、ピノノワールを使用したグリワインと赤ワインの産地です。

サンセールを南に降りていくとオーヴェルニュ地方があります。オーヴェルニュも広い意味ではロワールの一部です。

サン・プルサン〜Saunt Pourcain〜、コート・ドーヴェルニュ〜Cotes d’Auvergne〜、コート・ロアネーズ〜Cote Roannaise〜、コート・デュ・フォレ〜Cotes Du Forez〜といったアペラシオンがあり、多くはガメイを使った赤ワインです(白ワインやロゼワインもある)。

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