ヴォルテックス〜Vortex〜
ヴォルテックスは日本のヴァンナチュールを扱うインポーターの中でも特に個性的なワインを揃えています。
かなり癖が強くて独特。好きな人はメチャクチャハマり、ダメな人は全く受け付けない‥そんなワインばかりです。
ヴォルテックスの意味は渦ですが、スピリチュアルの用語として使われることが多く、多少なりとも意識していると思います。
スピリチュアル的にはヴォルテックスは、エネルギーが渦巻く場所=特定のエネルギーを持つ空間、を指す言葉です。
ヴァンナチュール=自然でナチュラルなワインを扱うインポーターの名前としては最適なようにも思います。
ただヴァンナチュール(特にヴォルテックスのワイン)の味わいがナチュラルなのかは疑問があります。
ヴォルテックスという言葉を使う意図はわかりますが、結果としては歪な形をしたワインが多く、自然さはないのでは?と思います。
エネルギー感はあります。でも、そのエネルギーの方向性に関しては議論が必要なのかも知れません。
正しく実践されたビオディナミワインには大きな渦のようなエネルギーを感じます。そういったワインにこそ、ヴォルテックスという言葉を使いたい気はしますが、解釈の問題なのでしょう。
ヴォルテックスのワインは、かなり長い間、日本のセラーで寝かされてからリリースされます。そもそもユニークな味わいだったり、マメっていたりするワインをさらに熟成させて新しい香味を生み出しています。
そんなに大きくない会社だと思いますが、自分たちが納得できる状態までリリースしないこだわりは凄いと思います。
少し熱劣化したような味わいのワインもいくつかありますが、そう言った少しの劣化も含めて熟成させて味わいを構築しているようにも思います。
もしかしたらスピリチュアル方面に強いのかもしれないので、何か特別なことをしているのかもしれません。
ロワール、アンジュのフランソワ・シェネとかアルディッシュのル・マゼル、アルザスのローラン・バーンワルトなど、なんだこれは!?という驚きの味わいのワインを何度も頂いています。
驚くだけではなく他にはない香味を持ちつつ、ちゃんと美味しいワインですが、僕には地域性が見えないので、最近は扱うことがあまりありません。
でもたまに知り合いのお店とかで飲ませて貰うと、これはこれで良いよねって思ったりもします。個性的な味わいのワインが欲しい時には真っ先に検討すべきインポーターだと思います。