テラヴェール〜TERRAVERT〜
テラヴェールは造り手の紹介資料が非常にきちんとしています。質問することがないくらいちゃんと細かく紹介されているのが素晴らしい。
テラヴェールのスタッフの方の話を聞いても、皆さんレベルが高いです。
テラヴェールはフランスワインとイタリアワインの二本柱みたいな感じでやっていますが、フランスワインとイタリアワインの方向性が随分と違います。
フランスワインは綺麗なアペラシオンを重視した造り手と味わいのものが多く、イタリアワインはかなり攻めたヴァンナチュールがいくつもあります。
ナチュールが好きでテラヴェールのイタリアワインを飲んで気に入った人が、同じインポーターだからとテラヴェールのフランスワインを飲んだらびっくりするでしょう。
方向性が違うのは同じ会社なのに不思議な印象を受けますが、どちらもレベルは高いから凄い。
僕は昔ヴァンナチュールを良く飲んでいた頃はテラヴェールのイタリアワインにかなりお世話になりましたし、その時、フランスワインを飲んでちょっとつまらないなと思ったりしていました。
今は180度変わってしまったというか、テラヴェールのフランスワインに惚れ込んでいます。
正統派でしっかりその土地、その土壌が感じられるワインが多いです。でも最近はバニュルスのオワゾー・ルヴェル〜Oiseau Rebelle〜のようなナチュール寄りのフランスワインも増えてきた感じはあります。
改めて見直すとビオディナミの造り手が異常に多いですね。クセっぽい間違ったビオディナミではない真っ当なビオディナミの造り手が揃っています。
ビオディナミのワインが飲みたいならテラヴェールが最善の選択かもしれません(正しいビオディナミのワインはただ開けて飲むだけでは本領発揮しませんが)
以前からアルザスの有名なナチュールの造り手ビネールのネゴスであるレ・ヴァン・ピルエット〜Les Vins Pirouettes〜もありますしね。
日本ではマイナーなアペラシオンのワインもいくつかあり、サヴォワのモンデューズのクリュであるアルバンだったり、ロワールのクール・シュヴェルニィがあったりとなかなか面白いワインもあります。ちゃんと味わいも良いです。
ブルゴーニュだとマルサネの造り手、ジャン・フルニエ〜Jean Fournier〜は、味わいは真っ当ながら、ソーヴィニヨンブランがあったり、シャルドネ・ミュスケがあったり、ピノノワールにピノブーロを少しだけブレンドしたりと(もしかしたら一緒の畑に混植状態なのかも?)、なかなかユニーク。
近年、ジャー(アンフォラ)を使い、どんどん進化しているフレデリック・マニャン〜Frederic Magnien〜も素晴らしいですね(昔から美味しいですがさらに)