コート・デュ・ローヌ〜Côtes du Rhône〜

サン・ジョセフのワインの特徴

サンジョセフ

サン・ジョセフ〜Saint Josephe〜

コンドリュー南に広がるサン・ジョセフ(一部エリアが重なっている)は北ローヌの中でもクローズ・エルミタージュに次いで大きなワイン産地です。南北約50キロもあり、北部と南部で気候も違います。北部は半大陸性気候で、南部は地中海の影響も受けます。

サン・ジョセフの名称は、修道士が小さな丘に名付けた聖人の名前から来ています。サン・ジョセフは赤ワインが多いですが、白ワインもあり、白ワインの質も高いです。

コート・デュ・ローヌ北部の他のアペラシオンと比べると地味な存在ですが、その分値段もお手頃で(とは言えすごい安いワインではないですが)、北部の中ではクローズ・エルミタージュと並んで使いやすいワインです。

サン・ジョセフは元々は現在の10分の1の大きさでした。エルミタージュの対岸の辺りのエリアがオリジナルのサン・ジョセフです(1969年までは6つの村にしか認めれらていませんでしたが、現在は45)

サン・ジョセフは、エルミタージュに比べると気温が低めです。トゥルノン、サン・ジャン・ド・ミュゾル、モーヴなどが優れたサン・ジョセフを産む村です(オリジナルのエリア)

ドゥラス・フレールのサン・ジョセフ・ルージュ・フランソワ・ド・トゥルノンは、トゥルノンと付いているだけあってトゥルノンの畑も使用していますが、サン・ジャン・ド・ミュゾル、モーヴに加えてヴィオンの畑のぶどうも使用しています。

シャヴァネ、リモニーなどはコンドリューと重なったエリアです。オリジナル区画には劣る印象ですが、こちらも良いワインが多数あります。

ピエール・ガイヤールのサンジョセフ・ルージュはシャヴァネとマルヴァルの畑のぶどうを使っています(商品リンクのサンジョセフはシャヴァネとマルヴァルですが、写真のサン・ジョセフは加えてリモニーの区画も使用しています)

ローヌサンジョセフピエールガイヤール

高品質なコンドリューで有名なドメーヌ・ジョルジュ・ヴェルネのサン・ジョセフ・テール・ダンクルもシャヴァネです。

サン・ジョセフの土壌

土壌はコンドリューから続く花崗岩で、同じように細かな砂が畑を覆っています。サン・ジョセフもやはり急斜面で、機械での作業が難しい地域です。広いエリアなので、石灰が強い場所や粘土のところもあります。

サン・ジョセフのぶどう品種

赤ワインのぶどう品種はシラーで、10%まで白ぶどうのルーサンヌ、マルサンヌを加えることができます。

細身でスッキリ伸びやかな赤ワインです(基本的にシラーは重たくない。その中でもサン・ジョセフが一番細身)シラーはスピード感がありますが、サン・ジョセフは比較的ゆったり伸びていきます。

白ワインはルーサンヌ、マルサンヌで、こちらもかっちりして、力強いワインを生みます(それでもやはり重苦しくはならない)

フェラトンのサン・ジョセフ・ブランはマルサンヌ100です。個人的に気に入っているサン・ジョセフ・ブランです。


コート・デュ・ローヌのワイン産地④、コルナスの記事はこちらからどうぞ。

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