ブルゴーニュ〜Bourgogne〜

ペルナン・ベルジュレスのワインの特徴

ペルナン1erレカラドゥー15シャンソン

ペルナン・ベルジュレス〜Pernand-Vergelesses〜

ペルナン・ベルジュレスは、コルトンの丘をアロース・コルトンから続き、回り込んだ位置に広がります。コルトンの丘を回り込んだところだけではなく、アロース・コルトンの南西部分、一部のプルミエクリュや村名区画のエリアとも隣接しています。

ペルナン・ベルジュレスは村名もプルミエクリュもグランクリュも赤ワインと白ワインが造れます(場所の規定はありますが)

標高が高く急斜面が多いペルナン・ベルジュレスは、全体的に赤ワインは黒スグリっぽい風味で、酸が広がるカチッとタイトなワインです。抜けが良くてまっすぐ伸びていきます。

酸の質が高く、ピノノワールの酸の魅力をどこよりも感じさせてくれる産地です。

白ワインだと明るめで割とボリューム感があるものも多いです。

ペルナン・ベルジュレスは以前は赤ワインの方が多かったですが、今は逆転して、白ワインの産地と言っても良いくらいです(コルトン・シャルルマーニュの影響でしょうか?)

ペルナン・ベルジュレスのグランクリュ(コルトン〜Corton〜、コルトン・シャルルマーニュ〜Corton Charlemagne〜)

ペルナン・ベルジュレスには、ラドワやアロース・コルトンに跨るコルトンとコルトン・シャルルマーニュのグランクリュがあります。区画はアン・シャルルマーニュのみです。

アン・シャルルマーニュ〜En Charlemagne〜

アン・シャルルマーニュは、アロース・コルトンのグランクリュ区画のラ・シャルルマーニュに隣接した区画です。ラドワから続くコルトン・グランクリュ区画の終点です。

赤ワインだとコルトン、白ワインだとコルトン・シャルルマーニュになる区画ですが、基本的にシャルドネが植えられていますので、造られているワインはコルトン・シャルルマーニュです。

コント・スナールは以前、アン・シャルルマーニュの区画から赤ワインのグランクリュを造っていました。コント・スナールのコルトン・アン・シャルルマーニュは、柔らかくてフルーティで見晴らしの良い味わいの素晴らしいワインでしたが、2010年が最後のヴィンテージで、今はもう造られていません。

基本的に泥灰岩にはシャルドネが相性が良いと言われているので仕方がないですが残念なことです(シャルドネはある程度の水が必要で保水性の高い泥灰岩が良い。それは基本ではありますが、実際はそんなに単純なものではない)

アン・シャルルマーニュの区画の赤ワインは、ラドワやアロース・コルトンのグランクリュ区画と比べると柔らかく抜けが良い印象です(泥灰岩なので少し粘りが出ますが赤ワインに関しては軽やか。標高が高い斜面の泥灰岩の魅力)

アン・シャルルマーニュのシャルドネは、泥灰岩らしい厚みがあり、複雑さというよりはシンプルな整い方をしています(ピノノワールよりはどっしり平たい印象)

ドメーヌ・マリウス・ドゥラルシュのコルトン・シャルルマーニュはアン・シャルルマーニュのみです。

ルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュの保有区画はアン・シャルルマーニュの他、ル・シャルルマーニュ、プジェ、ランゲット、ル・コルトンとかなり充実していて(基本的にアロース・コルトンですが)、コルトン・シャルルマーニュの中では特にバランスの優れ、複雑なワインだと思います。

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ペルナン・ベルジュレスのプルミエクリュ

ペルナン・ベルジュレスのプルミエクリュは、赤ワインの畑と白ワインの畑が分かれた場所にあります。コルトン・シャルルマーニュの延長線上、北側にある標高の高い3つのプルミエクリュには泥灰岩が多く、白ワインのみが認められています(赤ワインは村名になる)ピノノワールはコルトン・シャルルマーニュの下部からサヴィニー ・レ・ボーヌの方面の比較的標高の低い石灰岩土壌のところにあります(白ワインも認められているので必ずしも赤ワインではない)

ペルナン・ベルジュレスのプルミエクリュ(8)
  • クロ・ベルテ〜Clos Berthet〜(白ワインのみ)
  • スー・フレティーユ〜Sous Frétille〜(白ワインのみ)
  • ヴィラージュ・ド・ペルナン〜Village de Pernand〜(白ワインのみ)
  • クルー・ド・ラ・ネ〜Creux de la Net〜
  • アン・カラドゥ〜En Caradeux〜
  • イル・デ・ベルジュレス〜Ile des Vergelesses〜
  • レ・バス・べルジュレス〜Les Basses Vergelesses〜
  • レ・フィショ〜Les Fichots〜

スー・フレティーユ〜Sous Frétille〜

白ワインのみが認められている3つのプルミエクリュの中でも最も良い印象なのがスー・フレティーユです。表土が浅く、急斜面です。泥灰岩があり、土壌的にもコルトン・シャルルマーニュのアン・シャルルマーニュの区画と似ている印象です(谷を挟んでいますが)

アン・カラドゥ〜En Caradeux〜

ブルゴーニュペルナンベルジュレスアンカラドゥー

コルトン・シャルルマーニュから村名を挟んですぐ下に位置するプルミエクリュがアン・カラドゥです。下部のプルミエクリュは赤ワインが主というように先に書きましたが、アン・カラドゥは昔は赤が多かったですが、今は白ワインも増えている畑です。

石灰岩土壌でかっちりしていますが、抜け感などはそんなに良くない印象です。白ワインの方が明るい感じがします。

イル・デ・ベルジュレス〜Ile des Vergelesses〜

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イル・デ・ベルジュレスはアン・カラドゥの南側、サヴィニー・レ・ボーヌに隣接したプルミエクリュです。名前も良く知られたプルミエクリュですが、サヴィニー・レ・ボーヌ側のプルミエクリュの中で最も質が高いと思います。力強さがあるワインが生まれます。

ペルナン・ベルジュレスの代表的な造り手

  • ドメーヌ・マリウス・ドゥラルシュ〜Domaine Marius Delarche〜
  • ドメーヌ・ジャン・バティスト・ブーディエ〜Domaine Jean Baptiste Boudier 〜
  • ドメーヌ・フランソワーズ・ジャニアール〜ドメーヌ・Francoise Jeanniard〜
  • ドメーヌ・デュブルイユ・フォンテーヌ〜Domaine Dubreuil Fontaine〜
  • ドメーヌ・ラペ・ペール・エ・フィス〜Domaine Rapet Père et Fils〜

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