ヌーヴェル・セレクション〜Nouvelles Selections〜
ブルゴーニュやシャンパーニュのラインナップが豊富なインポーターのヌーヴェル・セレクション。
ですが、個人的に気に入っているのは、それ以外の地域のワイン。
例えば、サヴォワのワインは、他ではなかなかないクリュ、アルバン、サン・ジャン・ド・ラ・ポルト、クリュエなどがあります。
コルシカのウマヌはニリュチュウという珍しい地場品種を使ったワインを持っています。
ブルゴーニュやシャンパーニュ以外を気に入っていると書きましたが、数多くあるブルゴーニュは、お手頃なACブルゴーニュでも、使用しているぶどうの村がわかるようになっているのは嬉しいです。使用している区画などがきちんと表記されているワインも多いです。
例えばアンリ・マニャンのブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュは、ブロション村内の単一区画ムティエのものだし、マルトノ・マラールのブルゴーニュ・ブランはピュリニー・モンラッシェ村内の区画ロルモーです。正確な区画まで分からなくても、オーディフレッドのブルゴーニュ・ルージュはヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュの境界あたりの区画というのがわかったり、使っている村くらいはわかるものがほとんどです。それはとてもありがたい。
加えてヴィンテージが複数揃っているものもそこそこあるのも魅力です。2016年、2017年、2018年といった感じで、3ヴィンテージ揃っているものもいくつかあり、比較してヴィンテージの特徴を把握するのにも役立ちます。
加えて古酒。古酒といえば、ブルゴーニュかボルドーが多いですが、ヌーヴェル・セレクションは、アルザスやロワールなどのかなり古いヴィンテージの古酒を揃えていて、状態はまぁ、色々とありますが、他にはないので便利です。バースディ・ヴィンテージも見つけやすいですし、予算が許せば垂直試飲もできます。
ヌーヴェル・セレクションのワインの傾向は、程よくクリアな感じがします。少しヴァン・ナチュール寄りのワインも多々ありますが、癖が強すぎないスッと抜けのいいワインがたくさんあります。
まっすぐでカチッとしすぎない、少し緩さのあるクリアさ。近寄り難くない上品さです。