ブルゴーニュ〜Bourgogne〜

モンテリーのワインの特徴

モンテリー1erレデュレス01

モンテリー〜Monthélie〜

中世フランスの雰囲気を保っている村、モンテリー。歴史の古い建物も多く、町歩きが楽しい村です。東側はヴォルネイ、西側はオーセイ ・デュレス、南部はムルソーと隣接しています。

モンテリーは9割が赤ワインです。白ワインの割合は少ないですが、ムルソーの造り手などもモンテリーに畑を所有し、質の高い白ワインを造っています(オーセイ・デュレス側が美味しい)

モンテリーのワインはコート・ド・ボーヌの中でも地味な印象を持たれていますが(AOCが生まれる前はヴォルネイやポマールとして販売されていたので村の名前が知られていなかった)、ヴォルネイにも似た品のあるワインが生まれる産地です。よりざっくりとカジュアルな印象を受けるワインです。上品すぎない親密感が魅力です。程よい土っぽさ。

モンテリーは谷からの冷たい風が通り抜ける涼しい土地です。それがざっくりとしながらも品のある暑苦しくない味わいを生みます。日照量自体はコート・ドールの中でもトップですが、狭い谷間の日陰になりやすい場所に畑が多く、暑さを感じさせる味になりません。

モンテリーのワインはヴォルネイ側とオーセイ・デュレス側で結構印象が違います。なぜかオーセイ・デュレス側の方が品があるワインが多く、ヴォルネイ側の方がざっくりとしたワインが多い感じがあります(逆っぽいですけれど)

土壌はオーセイ・デュレス側の方が泥灰岩比率が高いです(ヴォルネイ側にもマルヌのところはありますが)

斜面下が村名畑ではなく、標高が全体的に高いのもモンテリーの特徴の1つです。全体的なレベルが高いのはヴォルネイと同じですが、両サイドで特徴が異なる部分がヴォルネイとは違います。

オート・コート側、北部に伸びるエリアには真っ白な石灰の礫もありますが、丘の上から崩れてきたもので、コート・ドールで良く見かける石灰岩より新しい年代のものです(ジュラ紀ではあります)

このあたりのエリアは表土が厚く、母岩がかなり深いところにあります。石灰の礫があるため、表面的にはカチッとした部分がありますが、中心部は柔らかめです。

モンテリーのプルミエクリュ

モンテリーにはグランクリュはありませんが、15のプルミエクリュがあります。とはいえ、モンテリーは村名のワインから品があり、村名かプルミエクリュかより、どの辺りにある畑かで使い分けるのが良いと思います。

モンテリーのプルミエクリュ
  • ル・クルー・デ・シェーヌ〜Le Clou des Chênes〜
  • シュル・ラ・ヴェル〜Sur la Velle〜
  • レ・バルビエール〜Les Barbières〜
  • レ・リオット〜Les Riottes〜
  • ル・メ・バタイユ〜Le Meix Bataille〜
  • ル・ヴィラージュ〜Le Village〜
  • レ・ヴィーニュ・ロンド〜Les Vignes Rondes〜
  • ル・カ・ルージョ〜Le Cas Rougeot〜
  • ル・クロ・ゴーティ〜Le Clos Gauthey〜
  • ラ・トピーヌ〜La Taupine〜
  • レ・シャン・フリオ〜Les Champs Fulliots〜
  • クロ・ド・トワシエール〜Clos des Toisières〜
  • レ・クルー〜Les Clous〜(オーセイ ・デュレス側)
  • レ・デュレス〜Les Duresses〜(オーセイ ・デュレス側)

レ・シャン・フリオ〜Les Champs Fulliots〜

ヴォルネイのプルミエクリュ、クロ・デ・シェーヌに隣接するレ・シャン・フリオ。モンテリーの中では日がきちんと当たる温かな雰囲気があります。クロ・デ・シェーヌもそうですが、粘土が多めのどっしりした印象です。

レ・デュレス〜Les Duresses〜

モンテリー1erレデュレス01

オーセイ ・デュレスに隣接したプルミエクリュのレ・デュレス。オーセイ ・デュレス側にある畑も同名のレ・デュレスです。引き締まって細やかで高密度です。

モンテリーの代表的な造り手

  • ドメーヌ・モンテリ・ドゥエレ・ポルシュレ~Domaine Monthelie Douhairet Porcheret~
  • ドメーヌ・フローラン・ガローデ〜Domaine Florent Garaudet〜
  • エリック・ド・シュルマン〜Eric de Suremain〜

コメントを残す

*