ブルゴーニュ〜Bourgogne〜

ムルソーのワインの特徴

ムルソーペリエール80

ムルソー〜Meursault〜

コート・ド・ボーヌの白ワインの中でも特に人気の高いムルソー。グランクリュがないにも関わらず、グランクリュのあるピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ ・モンラッシェなどと同等の評価を得ています。

ムルソーは北側(北東)はヴォルネイ、モンテリー、南側(南西)はピュリニー・モンラッシェと隣接しています。

ムルソールージュ

白ワインで有名なムルソーですが、1950年代までは赤ワインの方が多い地域でした。現在は白ワインで人気に火が付いたこともありほぼ白ワインの産地となっていますが、赤ワインも認められていて(村名でもプルミエクリュでも可)、少量ですがムルソー・ルージュが造られています。ヴォルネイに隣接したサントノのエリアは赤ワインのヴォルネイ・サントノが造られていますが、ムルソー・ルージュもヴォルネイ側に多い印象です。

ラトゥール・ジローのムルソー・ルージュはプルミエクリュのレ・カイユレのものです。やはりサントノの近くですね。

ピュリニー・モンラッシェと跨る形でブラニィのアペラシオンのエリアもあり、白ワインだとムルソーを名乗ることが出来ます。

サントノとブラニィの2つのエリアがあることがムルソーを難しくしている部分だと思います。基本はサントノとブラニィ以外の部分だと認識した方が分かりやすいです。

ムルソーの白ワインは、バターのような、こってりした、と昔はよく言われていましたが、それはムルソーの畑の個性ではなく、造りの個性でした。それはムルソーを非常にわかりやすくしていた要素ではありますが、土地の味、テロワールという観点からすると、ムルソーらしさを覆い隠していたとも言えます(新ダル風味を効かせてしっかりとバトナージュをしたスタイル)

そもそもムルソーはシトー派の畑です。多くの人が、シトー派のイメージとは異なる印象をムルソーに持っていると思います。

現在は土地の個性を生かしたムルソーを造る造り手も増えてきて、ムルソーの本当の個性とシトー派らしさが理解しやすくなってきました。

実際のムルソーは、暗めの印象でボリュームがあって重めでガチッとした質感のワインだと思います(昔のスタイルのムルソーは結構クリーミー)安定感のある構造、形。適度な緊張感があり濃い味わいです(土壌の色も濃く泥灰岩が多い)

村名の畑は日照量も少なく(畑の向きがプルミエクリュと違う)、コート・ドールの中でも収穫は遅い方です。冷涼感があるワインも多いです。

よく知られたプルミエクリュがいくつもあるムルソーですが、村名の畑にも素晴らしい畑があり、プルミエクリュとはまた違った魅力あるワインです。プルミエクリュの下部にも上部にも村名畑が広がっていますが、多くの人が持っているムルソーのイメージに近いのは下部の畑です。

ムルソーグランシャロン05

レ・グラン・シャロン〜Les Grands Charrons〜(ペリエールからグット・ドールまで続くプルミエクリュ群の延長線上)や、レ・ナルヴォー〜Les Narvaux〜(レ・ジュヌヴリエールの上部)は良く知られた畑です。

ムルソーのプルミエクリュ

ムルソーにはグランクリュはありませんが、16のプルミエクリュがあり、中にはグランクリュに匹敵するクオリティのワインもあります。ムルソーのプルミエクリュは、ヴォルネイ側の、A.O.C.ヴォルネイ・サントノも名乗れるエリアと(他に少しレ・クラとレ・カイユレもヴォルネイ側)、ピュリニー・モンラッシェ側に分かれます。大部分はピュリニー・モンラッシェ側で、こちら側に評価の高いプルミエクリュが集まっています(ピュリニー・モンラッシェと跨る形でブラニィのエリアもあり、白ワインはムルソー・プルミエクリュを名乗れる畑もいくつかある)

プルミエクリュの多くのワインは、ムルソーの個性をベースにしつつ、村名より温かな印象です。ボリューム感や余韻の長さは確実に増し、加えて畑ごとの特徴がしっかりと感じられます。

ムルソーのプルミエクリュ(16)
  • レ・サントノ・ブラン〜Les Santenots Blancs〜
  • レ・サントノ・デュ・ミリュー〜Les Santenots du Milieu〜
  • レ・カイユレ〜Les Caillerets〜
  • レ・クラ〜Les Cras〜
  • レ・プリュール〜Les Plures〜
  • レ・グット・ドール〜Les Gouttes d’Or〜
  • レ・ブシェール〜Les Bouchères〜
  • ル・ポリュゾ〜Le Porusot〜
  • レ・ジュヌヴリエール〜Les Genevrières〜
  • レ・ペリエール〜Les Perrières〜
  • シャルム〜Charmes〜
  • ラ・ジュヌロット〜La Jeunellotte〜
  • ラ・ピエス ・スー・ル・ボワ〜La Pièce sous le Bois〜
  • レ・ラヴェル〜Les Ravelles〜
  • スー・ブラニィ〜Sous Blagny〜
  • スー・ル・ド・ダーヌ〜Sous le Dos d’Ane〜

レ・サントノ・ブラン〜Les Santenots Blancs〜、レ・サントノ・デュ・ミリュー〜Les Santenots du Milieu〜、レ・プリュール〜Les Plures〜

ムルソーサントノ1er

ヴォルネイと隣接していて、赤ワインを造るとヴォルネイ・サントノを名乗れる3つの畑がレ・サントノ・ブラン、レ・サントノ・デュ・ミリュー、レ・プリュールです。白ワインを造るとムルソー・プルミエクリュとなります。これらの畑の下部に位置するレ・サントノ・ドゥスーもヴォルネイ・サントノを名乗れる畑ですが、白ワインはムルソー・プルミエクリュではなく村名のムルソーです。

サントノのエリアで良く見かけるのはヴォルネイ・サントノの赤ワインの方で、ムルソー・サントノはあまり見かけないワインです。

マルキ・ダンジェルヴィユは、ムルソー・サントノをリリースしていますが、区画はレ・プリュールです。

レ・ジュヌヴリエール〜Les Genevrieres〜

ピュリニー・モンラッシェ側のプルミエクリュは、ピュリニー・モンラッシェから、ムルソーの市街地に向かって連続していますが’(両サイドの斜面の下部と上部は村名)、その真ん中辺りに位置するのがレ・ジュヌヴリエールです。レ・ジュヌヴリエールは軽やかで、ムルソーの中では品のいいワインが生まれる畑。

上部のレ・ジュヌヴリエール・ドゥシュはレ・ペリエールとル・ポリュゾと、下部のジュヌヴリエール・ドゥスはレ・シャルムと隣接しています。

レ・ペリエール〜Les Perrières〜、クロ・デ・ペリエール〜Clos des Perrières〜

ムルソー1erペリエール16ジョセフドルーアン

ピュリニー・モンラッシェに面した斜面上部に位置するレ・ペリエール。石の多い畑。泥灰岩。まろやかで品が良く抜けもいい畑。3つのリューディに分かれていて、上部がレ・ぺリエール・ドゥシュ、下部がレ・ぺリエール・ドゥス、下部のピュリニー・モンラッシェ側がクロ・ド・ぺリエール(アルベール・グリヴォのモノポール)

昔から評価の高い畑でモンラッシェに次ぐ特級畑と考えられていたほどの畑です。

レ・シャルム〜Les Charmes〜

ムルソー1erシャルム15

ピュリニー・モンラッシェに隣接した斜面下部に位置するのがレ・シャルムです。ペリエールの下部です。レ・シャルムは斜面下部らしい安定した形をしていて重めです。

上部がレ・シャルム・ドュシュで、下部がレ・シャルム・ドゥスです。合わせるとかなり大きな畑です。

レ・グット・ドール〜Les Gouttes d’Or〜

ムルソー1erグットドール13ヴァンサンブーズロー

ピュリニー・モンラッシェ側のプルミエクリュ群の一番北側で、市街地の近くに位置するプルミエクリュがレ・グット・ドールです。黄金の雫という素敵な名前ですが、名前の通り味わいもムルソー中トップクラスです。レ・グット・ドールは粘土が多めの土壌です。厚みがあり骨格がしっかりしていて力強いワインが生まれます。

ル・ボリュゾ〜Le Porusots〜

ジュヌヴリエールの北部に隣接するプルミエクリュがル・ポリュゾです。レ・ポリュゾはムルソーの中では明るい印象で大きな広がりが感じられます。上部のジュヌヴリエールと隣接しているリューディは、ル・ポリュゾ・ドゥシュで、その下部のリューディがレ・ポリュゾ・ドゥスです。

ドメーヌ・テシエはレ・ポリュゾの下部のレ・ポリュゾ・ドゥスからワインを造っています。

ラ・ジュヌロット〜La Jeunellotte〜、ラ・ピエス ・スー・ル・ボワ〜La Pièce sous le Bois〜、レ・ラヴェル〜Les Ravelles〜、スー・ブラニィ〜Sous Blagny〜、スー・ル・ド・ダーヌ〜Sous le Dos d’Ane〜

ムルソーブラニィ1erシャトードブラニィ16ルイラトゥール

これら5つの畑はムルソーとピュリニー・モンラッシェの上部に跨るブラニィのアペラシオンのエリアです。ブラニィは赤ワインのみが名乗れるアペラシオンです。白ワインの場合は場所によりムルソー、あるいはピュリニー・モンラッシェとなります。ピュリニー・モンラッシェ側にも畑がありますが、この5つがムルソー側のプルミエクリュの畑です(プルミエクリュ以外の畑がもう少しだけあります)

プルミエクリュ以外の畑も含めて全てレ・ペリエールの上部辺りにかたまっています。

レ・ラヴェルは白ワインの場合はムルソー・プルミエクリュですが、赤ワインは村名のブラニィです。他の4つは白ワインはムルソー・ブラニィ・プルミエクリュあるいはムルソー・プルミエクリュ、赤ワインの場合はブラニィ・プルミエクリュです。

全体的に細身で標高の高さを感じさせる上に抜ける味でカチッと硬質です(ムルソーでもピュリニー・モンラッシェでもないブラニィの味)

ムルソーの代表的な造り手

  • ドメーヌ・デ・コント・ラフォン 〜Domaine des Comtes Lafon〜
  • ドメーヌ・コシュ・デュリ〜Domaine Coche Dury〜
  • アルベール・グリヴォ〜Albert Grivault〜
  • ドメーヌ・レミ・ジョバール〜Domaine Remi Jobard〜
  • ドメーヌ・フランソワ・ミクルスキ〜Domaine Francois Mikulski〜
  • ピエール・モレ〜Pierre Morey〜
  • ドメーヌ・ジャック・プリウール〜Domaine Jacques Prieur〜
  • ドメーヌ・ルーロ〜Domaine Roulot〜
  • ドメーヌ・ヴァンサン・ブーズロー〜Domaine Vincent Bouzereau〜

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