ラングドック〜Languedoc〜

クレーレット・デュ・ラングドックのワインの特徴

クレーレットデュラングドック18ジェラールベルトラン

クレーレット・デュ・ラングドック〜Clairette du Languedoc〜

フォジェールとテラス・デュ・ラルザックの間に位置するクレーレット(クレレット)を使用した白ワインのアペラシオンがクレーレット・デュ・ラングドックです。

アペラシオン認定も最初期ですが、それ以前から(紀元前、ローマ人に支配されていた時代から)ぶどうの栽培は行われていた歴史あるワイン産地です。

赤ワインが優勢なラングドックですが、南ローヌやプロヴァンスも含めた地域一帯の伝統品種、クレーレットには特別な味わいがありますし、大切にしなければならない品種だと思います。

クレーレット・デュ・ラングドックの土壌

第三紀後期鮮新世の地質年代の土壌です。標高は低く、地中海の侵食で表土は流れ、北部ではシストが露出しています。土壌中には石英が多く、場所によってはシレックスがあります。

クレーレット・デュ・ラングドックの生産地域

クレーレット・デュ・ラングドックは、11の村に認められています。辛口白ワインから甘口白ワイン、V.D.L、ランシオなどワインのタイプは様々です。各村の名前はクレーレット・デュ・ラングドックの後ろの表記が可能です(デノミナシオン)

  • クレーレット・デュ・ラングドック・アディサン〜Clairette du Languedoc Adissan〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・アスピラン〜Clairette du Languedoc Aspiran〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・カブリエール〜Clairette du Languedoc Cabrières〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・セイラ〜Clairette du Languedoc Ceyras〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・フォンテス〜Clairette du Languedoc Fontès〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・ル・ボスク〜Clairette du Languedoc Le Bosc〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・リュラン・カブリエール〜Clairette du Languedoc Lieuran-Cabrières〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・ニザ〜Clairette du Languedoc Nizas〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・ポラン〜Clairette du Languedoc Paulhan〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・ペレ〜Clairette du Languedoc Péret〜
  • クレーレット・デュ・ラングドック・サン・タンドレ・ド・サンゴニ〜Clairette du Languedoc Saint-André-de-Sangonis〜

昔はクレーレット・ダディサン〜Clairette d’Adissan〜という名称でしたが、それが廃止されクレーレット・デュ・ラングドックとなりました。

もともとアディサンと呼ばれていたわけで、今でもアディサンのワインは特に優れた品質です。

カブリエールは、クレーレットの白ワインだけではなく、A.O.C.ラングドックのデノミナシオンとして赤ワインとロゼワインも造っています(ロゼが素晴らしい産地)

クレーレット・デュ・ラングドック自体、フランスでもほとんど見かけない忘れさられた感のあるワインで、日本でも当然見かけません。以前はコンダミン ・ベルトランのクレーレット・デュ・ラングドックを見かけましたが今はなさそうです。

コンダミン・ベルトランは、1792年の設立という非常に歴史ある造り手で、本拠地はペズナスですが、隣接するクレーレット・デュ・ラングドックも造っていて、クレーレット・デュ・ラングドックが1949年にアペラシオン認定された時の授与式が行われたくらいこのアペラシオン成立に貢献したドメーヌです。樹齢100年越えのクレーレットを持っていてとても貴重です。

ラングドックのナチュラルワインの大御所のジェラール・ベルトランもクレーレット・デュ・ラングドックをリリースしています。自社畑のぶどうではないワインですが、アディサンの畑から生まれるワインは非常に素晴らしい味わいです。アール・ ドゥ・ ヴィーヴル クレレット・ドゥ・ラングドック・アディサンというワインです。


ラングドック地方のワイン産地14、ピク・サン・ルーの記事はこちらからどうぞ。

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