カバルデス〜Cabardès〜
カバルデスはカルカッソンヌの北側に広がる18の村に認められたアペラシオンです。
カバルデスのぶどう品種
ボルドーとラングドックの中間地点に位置し、ボルドー品種と南仏品種がどちらも使用可能なのが特徴です。アペラシオンで認められているのは赤ワインとロゼワインです。
ボルドー品種はカベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロです。南仏品種はシラー、グルナッシュ。補助品種がサンソー とコット、フェール(フェル・セルヴァドゥ)です。
ボルドー品種と南仏品種はどちらも40%以上使用する必要があります。補助品種も含めるとさらに面白いですね。ボルドーとラングドックだけではなく南西地方の要素も加えることが出来るわけです(ただコットやフェールが入ったカバルデスを飲んだことはないです)
カバルデスの土壌
気候的にも大西洋気候と地中海性気候がぶつかる中間点です。土壌は第三紀の石灰岩の上に礫が多くあり、標高が高くなると花崗岩やシスト、片麻岩が現れます。標高は高く150〜400mくらいまで畑があります。地中海(ル・マラン)と大西洋(トラモンタン)どちらからも風が吹くエリアで乾燥しています。
カバルデスの味わい
カバルデスの味わいは緻密でしなやか、ガッチリとした骨格がありますが、重たくありません。品種の影響もあり、ラングドックのワインというより、ボルドー寄りの味わいです。
ボルドーほどしっとりはせず、引き締まったワインです。
シャトー・ジュクラリーは40年以上前、カバルデスで初めてメルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランを植えた造り手です。カバルデスのA.O.C.認定にも尽力した造り手です。リュットリゾネ。一番お手頃なカバルデスのトラディションが良いですね。メルロ30%、カベルネフラン30%、シラー20%、グルナッシュ20%というバランスの良さ。
他の造り手だとプリウレ・フォン・ジュヴェナルやタリュオスもおすすめです。
ラングドック地方のワイン産地⑥、マルペールの記事はこちらからどうぞ。