アルザス〜Alsace〜

アルザスワインの人気の生産者

マルセルダイス

アルザスワインの人気の生産者

アルザスはヴァンナチュールの造り手が多いワイン産地だと思いますが特に日本に輸入されているワインはナチュール傾向のものが多いです。ジェラール・シュレールやリエッシュ、ピエール・フリック、クリスチャン・ビネールなど人気の造り手がたくさんいます。

これらの造り手はかなり特徴的で、その造り手の個性が好きな方には最高のワインだと思いますが、個人的には土地より造り手の主張が強すぎる感じがしています(今までにかなり飲んできていますが)

ジェラール・シュレールは特に個性的ですね。産地とか品種とか抜きにしたシュレールの味。一度ハマると癖になる味わいではあります。シュレールは今や大人気のジュラ、ミロワールの鏡さんがいたことでも有名ですね(ミロワールはジェラール・シュレールほど癖はない)癖があると言ってもナチュールワインに良くある劣化したような風味ではなく、他にはない少しこもったような旨味を伴った独特の味わいです。揮発酸も高めですね。蔵付きの酵母の味なのかもしれません。

リエッシュやビネールはちょっとやり過ぎな感じのキュヴェも多いですね。それでもなんだかわからないけど美味いねというワインもあります。リエッシュのオレンジワインはなかなか出来が良かったように思います。

ビネールのワインはエキス感が強く味の要素が多く、甘さをしっかり感じるものも多いです。

ピエール・フリックはナチュール好きにも違う方にも好まれる、ちょうど良いバランスですね。ギリギリアウトなのかセーフなのかというくらい。それでもバランスが取れています。2013年のピノブランとかすごい完成度でした(2015年とかも当然良かったけど何故か難しい2013年がすごかった。年によってはマメっている)

これらのナチュールの造り手のワインはグランクリュを飲んでもグランクリュらしさがわかりづらいです。なので飲むなら低価格体のもので良いと思います。それでも十分造り手の個性は感じられるので。

個人的に好きな方向はナチュラルでかつクリアな味わいなので、造り手でいうとマルク・テンペとかツィント・フンブレヒトとかが好みです。あとマルセル・ダイスも。ダイスは別格。別枠で考えないといけない。

マルセル・ダイスは様々な品種をそれぞれの畑に植えていて、混醸してワインを造ります。混醸は元々のアルザスのスタイルと言えますが、今のアルザスワインは単一品種ワインが多く(法律を考えてもその傾向。ワインは品種名で売られていますし)、基本グランクリュも単一品種ではないと名乗れないですからね。

マルセル・ダイスは単一品種至上主義に異を唱えて、グランクリュのアルテンベルグ・ド・ベルグハイムに混醸を認めさせたほどです。ですがマルセル・ダイス以外でアルテンベルグ・ド・ベルグハイムを混醸で造っている造り手はいるのでしょうか?見たことはありません。

マルセル・ダイスはグランクリュ以外にも独自にプルミエクリュを制定しています。そららのプルミエクリュにも畑に合わせた数種類の品種を植えていて、特徴ある混醸ワインを造っています。黒ぶどうと白ぶどうを混醸したり、ピノ品種だけの畑があったりと個性豊かです。

マルク・テンペは非常に真っ当なナチュラルワインです。お手頃なレンジの完成度も高いとはいえ、一連のグランクリュが素晴らしいです。マンブール、スポーレン、シュナンブール、どれも良いです。特にマルク・テンペを代表するグランクリュはマンブールだと思います。マルク・テンペのマンブール・ゲヴェルツトラミネールはアルザスを代表するワインの1つだと思います。

マンブールはオー=ランのグランクリュの記事で紹介したのでスポーレンを。

それと昔から名前の知れている大きな造り手たちも今はどんどん造りがナチュラルになっていて好きになってきています。トリンバックとか(特にグランクリュのワイン)とても良いですね。ジョスメイヤー やヴァインバックも綺麗でナチュラルなワインを造ります。有名な生産者ではヒューゲルも忘れてはいけません。

あとはポール・ブランクやボット・ゲイル、シュルンバジェ、ミューレ、アルベール・ボクスレなどもお勧めの造り手です。

トリンバックはクロ・サン・テューヌがトップキュヴェで値段も高額ですが素晴らしいワインです。クロ・サン・テューヌはグランクリュ、ロザケール上部の畑のぶどうから造られています。アルザスの造り手にはグランクリュ制度に反対している方もいて、トリンバックもそうでした。なのでロザケールを名乗りません。ロザケールはアルザス・グランクリュの中ではそこまで良い方ではない気がしますが、それでもクロ・サン・テューヌの出来が良いのはさすがです。ロザケールの中でも特に優れた区画なのでしょう。

グランクリュ制度に反対していたトリンバックですが、グランクリュの法律が整ったことなどもあり現在はグランクリュ名でのワインのリリースを始めています。ガイズベルグやシュロスベルグなど、アルザス・グランクリュの中でもトップクラスのリューディのワインが流通していますが、かなりの完成度です。

ガイズベルグとオステルベルグの2つのグランクリュをブレンドしたフレデリック・エミール・リースリングも良いです(グランクリュは名乗っていないし名乗れない)グランクリュをブレンドしたワインとしては最も完成度が高いと思います(やっている人があまりいないのでもっと素晴らしいものが本当は出来そうですけどね)

ヴァインバックも今は2005年から全てビオディナミを行なっているナチュラルなワインです(1998年から一部地域でビオディナミを始めている)

ヴァインバックは所有するグランクリュ、シュロスベルグが別格です。シュロスベルグは2種類あり、通常のシュロスベルグと、シュロスベルグ・キュヴェ・サント・カトリーヌがあります。どちらも良いですが、特にキュヴェ・サント・カトリーヌは風格があり、その凝縮度に圧倒されます(シュロスベルグではないサント・カトリーヌもあるので注意してください)

シュロスベルグ・キュヴェ・サント・カトリーヌはシュロスベルグ中腹辺りの樹齢の古いぶどうから造られています。残糖を残した少し甘みを感じるワインですが、静かで偉大なワインです。

通常のシュロスベルグはインポーターの資料を見ると斜面上部のように書いてありますが、多分いくつか区画があり、サント・カトリーヌより低い区画が多く入っていると思います。緊張感のある引き締まったかっこいい味わいです。

ヴァインバックは、シュロスベルグの麓にクロ・デ・カプタン(クロ・デ・キャプタン)という単独所有の畑も持っています。クロ・デ・カプタンはヴァインバックを代表するワインです。色々な品種を栽培しています。シュロスベルグにも共通する花崗岩の上に砂質土壌です。より軽やかなテイスト。リースリングにぴったりです。

ジョスメイヤーもビオディナミを行なっています。ジョスメイヤーの代表作はグランクリュ・ヘングストです。アルザス・グランクリュの中でも特にガッチリした力強いワインです。お手頃なところだとふんわりした質感のピノブランもオススメです。

ヒューゲルもグランクリュ制度に反対する造り手です。グランクリュ名でのワインのリリースはありませんが、所有畑の半分程度がグランクリュです。ヒューゲルもナチュラルな方向に進んでいます。

ヒューゲルは基本となるリースリングを泥灰質土壌に植えているのでかっちり硬めの味わいです。ジュビリー、グロシ・ローイとシェルハマーなど主にグランクリュを使用したキュヴェの出来が素晴らしいです。これらのキュヴェのリースリングはシュナンブールのぶどうを使用しています。特にシェルハマーはシュナンブールの中心に位置する単一畑で、シュナンブールらしい冷たく硬質な味わいです。ヒューゲルのリースリングはスタンダードからトップキュヴェまでかっちりの方向ですね。

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