サヴォワ〜Savoie〜

セイセルのワインの特徴

セイセル〜Seyssel〜

アヌシーの西側、セイセルの村を中心にローヌ川の両岸に広がる(とは言っても広いエリアではない)アペラシオンがセイセル(セイシュル)です。オートサヴォワに位置します(となりのアン県のセイセル・コルボノにも畑はあります。ローヌ川で県が変わります。セイセルの村自体2つの県をまたがります)

セイセルは1942年、サヴォワ地方で最初にアペラシオン認定を受けました。セイセルはサヴォワ地方で最も品格ある白ワインが生まれる地域だと思います。

セイセルの土壌

セイセルの土壌は、石灰や砂、砂岩と様々です。畑はポツポツと点在しています。雨が比較的多い地域ですが、水はけの良い土壌です。

セイセルのぶどう品種

セイセルは、ルーセット・ド・サヴォワと同じ品種のアルテス(ルーセット)のみを使用したワインです。ルーセット・ド・サヴォワと比べると、より品があり香りが伸びやかです。しっとりして涼しげな印象を受けます。

地場品種のモレットを使用したセイセル・モレット〜Seyssel Molette〜や、アルテスとモレットから造られるセイセル・ムスー〜Seyssel Mousseux〜もあります。

セイセルのワインの味わい

先ほども書いたようにセイセルは非常に質の高い産地です。湖と川の影響で非常にしっとり。風の通り道でもあり、それが適度な冷涼感を生みます。ルーセットの味わいはルーセット・ド・サヴォワやルーセット・ド・ビュジェと比べても圧倒的です。どちらも近いエリアですが、随分と違うように思います。

モレットはさらっとして香り高い品種で、アルテスと合わせたセイセル・ムスーは滑らかで綺麗な酸が広がります。

どちらかというとセイセルはスパークリングの方が有名だと思います。日本で見かけるセイセルはほぼセイセル・ムスーです。

モレット単体のセイセル・モレットだと少し厚みに欠ける印象を受けます。スティルワインだとアルテスの方が質が高いワインになります。


サヴォワ地方のワイン産地③、ビュジェの記事はこちらからどうぞ。

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