コルシカ〜Corse〜

パトリモニオのワインの特徴

パトリモニオ

パトリモニオ〜Patrimonio〜

アジャクシオと並ぶコルシカ島の2大産地の一つであるパトリモニオ。知名度、価格ともにパトリモニオの方が上の場合が多いですね。

コルシカ島の北東部、コルス岬(カップ・コルス)の西側、サン・フロラン湾に面した所にぶどう畑は広がっています。1968年とコルシカ島で最も早くにアペラシオン認定されています。パトリモニオ村を中心とする7つの村に認められたアペラシオンです。

パトリモニオのぶどう品種

パトリモニオは赤ワイン、ロゼワイン、白ワイン全て認められています

特にニエルキオ(サンジョヴェーゼ)を主体とした赤ワインが有名で、赤ワインとロゼワインはニエルキオ主体ですが、赤ワインに関してはニエルキオ90%以上が規定で、ニエルキオのワイン産地と言って良いと思います。

ニエルキオはニエルッチョという場合もあります(ニエルッチョの方がコルシカ的ですが、慣れたニエルキオを使います)

パトリモニオの白ワインはヴェルメンティーノ単一です。

パトリモニオの土壌

花崗岩が多いコルシカ島ですが、パトリモニオは粘土石灰とシストです。シストは他にもあるようですが、粘土石灰は他にはあまりないです。

基本的の黒ぶどうは粘土石灰土壌、白ぶどうはシストに植えられています。

パトリモニオのワインの味わい

パトリモニオ

パトリモニオの赤ワインは色が濃くスパイシーさがあります。ガチっとして硬めの質感。それでいてスッと上に抜けるワインが多いです。抜ける感じはイタリアのサンジョヴェーゼにも共通する特徴です。硬めの質感は品種の特徴もありますが、粘土石灰がその傾向を強めます。

白ワインで使用されるヴェルメンティーノは基本的に滑らかでどっしり重め、フルーティなテイストです(品種の個性でもあります)赤ワインとは逆にシスト土壌ですので硬すぎないしなやかさがあります。

パトリモニオの造り手

パトリモニオアントワーヌアレナ11

パトリモニオというと第一に名前が挙がるドメーヌ・アントワーヌ・アレナは、ナチュラルでクオリティの高いワインを造っています。パトリモニオ・カルコ・ルージュは還元が強い場合も多いですが、パトリモニオを代表するワインだと思います。地場品種のビアンコ・ジャンティーユを使った白ワインもお勧めです。


クロ・シニャドールのパトリモニオ・ア・マンドゥリア・ディ・シニャドール・ルージュはナチュラルな栽培のワインで、ニエルキオ100%です。

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